全国各地から約200人のファンが来場し、同人作家らと交流したイベント。1月の恒例行事として定着させていく=7日、諏訪市駅前交流テラスすわっチャオ
漫画やアニメ、ゲームの作家とファンによる複合型の交流イベント「サンライズクリエイション~2024諏訪の冬」が、今年も長野県諏訪市駅前交流テラスすわっチャオで開かれた。茅野市蓼科を舞台に始まり、JR上諏訪駅前に会場を移して3回目。個人・サークルで自費出版した同人誌や関連グッズ、作品に登場する地酒などが並び、県内外から約200人のファンが訪れて盛況を見せた。諏訪の冬の新たな風物詩になりそうだ。
今年のイベントは3連休中日の7日に開催され、全国各地から約70人の同人作家が集まった。テーマ別ブースに分かれて同人誌や自主制作したキーホルダー、ステッカーなどを展示販売。「酒」をテーマにした催しでは、年齢確認証を受けて同人誌を購入した来場者に、作家自らが本に登場する銘柄や自身の”推し酒”を振る舞った。
主催したのは、中小規模の同人誌即売会を手掛けるSDF(東京)。2019年までは蓼科のホテルで催し、地元の観光協会や店舗などでつくるアニメ聖地観光プロジェクト団体とも連携。聖地の案内のほか、地場産食材を使った弁当、キャラクターを印刷した菓子を販売するなどして地域振興につなげてきた。
新型コロナ禍などによる休止を経て、諏訪地方での再開の地として選んだのがJR上諏訪駅前。SDFの前川浩史代表によると、交通アクセスの良さが一番の決め手で、前回、前々回も約200人のファンが来場したという。
テーマ別ブースの一つに旅行系同人誌があり、一般的なガイドブックには掲載されない名古屋の穴場スポットを取り上げた漫画や、全国のメイドカフェを紹介する同人誌も並んだ。キャラに扮したコスプレーヤーも登場。サークルにとっても新規ファンを獲得する貴重な機会で、擬人化した競走馬を描く「かどっこのすみっこどこ」さん=木曽郡在住=は「にぎわいを感じます。地元・長野県でのイベント。来年も出展したい」と笑顔で話した。
1月の恒例イベントとして定着させていく考えだ。前川代表は「前泊や後泊する皆さんがいるほか、諏訪の酒造巡りや街歩きをセットにして楽しむ人もいる。経済効果をもたらすイベントに育て上げたい」としている。
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