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自信作 ニコンのカレンダーに 苫小牧市立病院の小林さん

苫小牧市立病院に勤務する小林泰賀(やすのり)さん(49)が白老町で撮影したコミミズクの写真が、大手光学メーカーNikon(ニコン、本社東京)の2024年カレンダーに採用された。鋭い眼光でこちらを見据えながら雪の中を滑空する姿を収めた1枚で、同社が今年行ったフォトコンテストの応募作品約7万点の中から選ばれた。小林さんは「自分にとっても印象的な作品。このように評価されて光栄」と喜ぶ。

自身の作品が採用されたカレンダーとカメラを手にする小林さん

 小林さんはカメラ歴3年ほど。2020年夏、旭川市在住の伯父が病に倒れて趣味のカメラ撮影を続けられなくなったことから、機材の一部を譲り受けたのが始まりだった。最初は近くの風景写真を撮っていたが、伯父が同年秋に亡くなり、残されたカメラ一式を受け継いだことから活動を本格化させた。

 同年末に市内でエゾフクロウを撮影したことで、野生動物の魅力にのめり込むように。テレビや映画でしか見たことのなかった野生の生き物を間近にし、「自分が育ったまちにこんなに豊かな環境があるのに、自分は今まで見てこなかった」と衝撃を受けたという。

 カメラ仲間から白老町にコミミズクがいると聞き、21年1月の夕方、真冬の山林へ。餌を取りに巣から出る日没前後の撮影チャンスを逃すまいと、伯父から託された「Nikon Z7」を構えてじっと待っていると、真正面からこちらに向かって飛んでくるコミミズクを発見。「ピントや光の状態などを確認する間もなく、夢中でシャッターを切っていた」と振り返る。

 どのような写真になったか分からないまま自宅に戻り現像してみると、思わず「うわっ」と声が漏れるほどいい出来栄えの写真が撮れていた。小林さんは「まさにビギナーズラック。フクロウをあんなに正面から捉えられるとは思わなかった」と話す。

 会心の一枚を「ニコンフォトコンテスト2022―23」(昨年10月~今年2月)に応募。受賞は逃したものの、ニコンが制作・販売する24年カレンダーに採用された。世界約180の国と地域から応募された7万418点の中からカレンダーに選ばれたのはわずか13点。小林さんの作品は1月を飾ることとなった。

 小林さんは「世界的なコンテストの中で自分の作品が選ばれ、本当に驚きの一言。知らせを受け取った時は『うそなのでは』とすぐには信じられなかった」と笑う。新しい世界を知れたのは伯父のおかげ―と、伯父の家族にカレンダーを送ったところ「良かったね」と喜んでもらえたという。

 冬毛でふんわりとした動物を撮るのが好きなため、「これからの時期は特に撮影が楽しい時期」と、小林さん。「動物の息遣いや表情が感じられる作品を撮れるよう、これからも頑張りたい」と力を込めた。

 カレンダーは、公式オンラインショップ「ニコンダイレクト」で1650円で販売中。

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