【札幌】９月に行われた体験型観光の国際商談会「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット（ＡＴＷＳ）」の報告セミナーが市内で開かれた。席上、主催したアドベンチャートラベル・トレード協会（ＡＴＴＡ）のファイナルレポートなどが紹介され、北海道での大会が高い評価を受け、ＡＴを目的に来日する人が２０２４年の３０３０人から、２６年には１万２８４１人へ大幅に増加するとみていることなどが紹介された。

　アジアで初のＡＴＷＳには、６４カ国・地域から７７３人の旅行関係事業者らが出席。サミット後には釧路市などへの招待ツアーも行われた。報告セミナーは北海道実行委員会と北海道観光振興機構が主催した。

　報告会では実行委の後藤知佳子事務局長がＡＴＴＡのレポートや参加者へのアンケート結果などを報告。北海道大会は５点満点で４・５点と高い評価を受け、参加者アンケートでも８割強が満足したと回答。ツアーガイドの知識や親切な対応による満足度も大きいことなどが説明された。

　サミットで進行役のメインＭＣを務めた、高田健右鶴雅リゾート営業部副部長も登壇。今回の北海道開催について「今までで最高のサミットと高い評価を受けた」ことなどを紹介。今サミットのＳＮＳなどでの反応数は８５０万回と前回の２倍以上となったほか、食べ物の評価は４・６５と高得点で、文化への関心が高いことなどを改めて説明した。

　実行委では今後、アンケート結果も盛り込んだ最終報告書を発行することにしている。

北海道でのＡＴＷＳ開催に高い評価が寄せられたことを報告する高田氏