サッカーＪ２レノファ山口の渡部博文社長と佐藤謙介主将が１３日、県庁を訪れ、村岡嗣政知事にシーズン終了を報告した。勝ち点４４、順位は２０位と、Ｊ３降格は免れたものの苦しい戦いだったと振り返り、志垣良・新監督の下、来季の飛躍を誓った。

　今季のレノファは開幕３戦負け無しと幸先いいスタート。しかし、その後は苦戦を強いられ、下位に低迷した。途中、監督の交代劇もあった。

　渡部社長は「リーグの中でも悪い失点数（６７）を積み上げてしまったので、来季は挽回する年にしたい。志垣監督の下、守備を立て直し、高い順位を目指したい。引き続き応援をお願いします」と述べた。佐藤主将も「自陣からの簡単なミスで流れを渡してしまうことが多かった。結果が出ず、方向性を議論することもあったが、サポーターの後押しで残留することができた」と応援に感謝した。

　村岡知事は厳しい残留争いを乗り切ったチームの労をねぎらい「来年もＪ２でほっとしている。プロのサッカーチームがあるのは、われわれにとって元気の源。Ｊ１に向けて飛躍する一年にしてほしい」と期待を寄せた。県や市町の施策への協力にも感謝を述べた。

　この後、チームをまとめる苦労やオフの間の体づくり、来季の始動について語り合った。村岡知事は「来年もわくわくする試合で山口を盛り上げて」とエール。創立９５周年を迎えたブラジル県人会の伊藤紀美子会長から「サッカー強豪国ブラジルのように、レノファに頑張ってもらいたい」と託されたサッカーボールを渡部社長に手渡した。レノファからは、選手のサイン入りボールが村岡知事に贈られた。