山口東京理科大は、学生に健康的な朝を過ごしてもらいたいと、「学生応援１００円朝食」を始めた。４００円相当のおにぎりやパンを１００円で購入できるため、学生たちにとって経済面でも大きな味方となっている。

　平日の授業開始前に、学内の売店「丸善雄松堂」のレジ前に毎日４０食分が並ぶ。メニューはサンドイッチと野菜ジュース、おにぎり２個とお茶など日によって替わり、腹持ちは十分。１１月１５日の開始以来、開店時間の午前８時半前には長蛇の列ができ、１５分ほどで売り切れるという。

　薬学部薬学科４年の東真帆さん（２２）は利用を始めて２週間ほどになる。「早起きして時間の有効活用ができる」。同科６年の伊藤丈真さん（２４）は「入学当初は朝食を取っていたが、だんだん食べなくなった。朝ご飯を食べてから国家試験の勉強をする習慣がつきそう」と話した。

　１００円朝食は、学生の保護者らで構成する同大教育後援会（吉武克治会長）による取り組み。新型コロナが猛威を振るっていた２０２０年度に期間限定で昼食を無料提供しており、食事支援を継続させたいと今回の実施につながった。食品価格の差額分を同会が負担する。当面の間実施し、来年度以降の継続も検討しているという。