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宇部日報社

ぼうしの詩人賞、石田君(大殿中3年)の「幻想の陰」に最優秀賞【山口】

 黒い山高帽がトレードマークの山口市湯田温泉出身の詩人、中原中也にちなんだ詩のコンクール「ぼうしの詩人賞」の表彰式と朗読会が9日、中河原町のクリエイティブ・スペース赤れんがで開かれた。大殿中3年の石田雅道君が「幻想の陰」で最優秀賞に選ばれた。

 同賞は、詩と中也に親しんでもらおうと中原中也記念館(中原豊館長)主催で2016年に始まり、今回で8回目。中也が朗読好きであったことから、表彰式と朗読会を合わせて行っている。

 今回は市内の小・中学校計15校から計268点の応募があった。詩人の桑原滝弥さん、同記念館の福田百合子名誉館長、中原館長ら5人が審査し、最優秀賞など11点を選んだ。

 式では審査員から受賞者にそれぞれ賞状が手渡され、最優秀賞には副賞の黒い山高帽も贈られた。

 石田君の「幻想の陰」は実存という哲学的な表現を用いて現実に存在するものとイメージを影と陰、形と象などを書き分け、

「実存の輪郭に触れるたび  脆(もろ)い幻想に呆(あき)れている。  幻想の柔軟さを抱き締めるたび  尖(とが)った実存に怯(おび)えている」

と対照的につづった。

 実体とイメージの間で揺れる情景を積み重ねながら、最終連で「素敵(すてき)な私 知らない私、 いつか逢えたら 手をつなごう」と自己を表現できたことが気に入ってるという。石田君は「初めて書いた詩で受賞し、信じられない。思い浮かべば、これからも詩を書きたい」と喜びを語った。

 入選作11点は来年1月28日まで同館で展示する。    

 受賞者は次の通り(敬称略)

 ▽最優秀賞=石田雅道(大殿中3)▽優秀賞=田淵陽仁(湯田小3)中内咲耶(大殿小6)浅野陽佑(小郡中1)有吉みなみ(山口大付属山口中3)▽館長賞=清水秀剛(小郡南小3)柴田陽々登(秋穂小5)田中莉咲(大内南小6)加藤千織(小郡中1)庄司ルカイヤ(小郡中1)又野衣織(湯田中1)

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