沖合ハタハタ漁低調 秋田県漁協北部支所管内
今季も今のところ低調な沖合ハタハタ漁だが、今後の漁獲量に期待する漁業者も少なくない(八峰町八森の岩館漁港で)
県漁協北部支所管内の沖合ハタハタ漁が今季も低調に推移している。しけで操業が限られ、同支所管内で今月操業できたのはわずか4日間(22日現在)。今季の水揚げは今のところ1㌧で同様に低調だった昨季同期並みの水準。一方、昨季は11月末から12月にかけてまとまった量が取れたことから、漁業者は今後に期待している。
沖合底引き網漁は9月に解禁。同支所によると、底引き網船は昨季から1隻減少し、八峰町の八森漁港と岩館漁港で各3隻の計6隻が操業している。
ハタハタは10月に6日間の出漁で漁獲量は79・8㌔だった。今月の出漁は4日間(22日現在)にとどまり、986・7㌔を水揚げ。昨年11月23日時点の1・1㌧と同水準となっている。
漁師はしけに悩まされ、操業が限られている。八森漁港で操業する漁師の男性は「次々にしける状態で出漁が難しい。22日は出漁できると思って待機したが、結局出られなかった」と言う。岩館漁港の漁師の男性も「ハタハタはいると思うが、そもそも出漁できない」と話した。
県水産振興センター(男鹿市)によると、県内の沖合漁の漁獲量(22日現在、速報値)は8・6㌧で、前年同期比4・4㌧減。同センターの担当者は「ここ数年は低調傾向で、ハタハタの絶対数は確実に減っている。今季に限れば底引き網船が1隻減少したことも漁獲量低下の一因と言える」と話す。昨年は12月末時点で57㌧の水揚げがあったが、「今季は下回るのではないか」との見方を示す。
昨季は海水温の高さが不振の原因の一つとみられていた。八森漁港で操業する男性によると、今月16日の出漁時の沖の表面水温は約17度で、「昨年の同時期より2度ほど低かった。徐々に温度は下がってきているので、これから取れる可能性がある」と期待した。
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