全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

紀伊民報社

守り続ける神社の祭り 町内会も8戸のみ

岡川八幡神社を守る坂本成司さん(右から2人目)ら=和歌山県上富田町岡で

 和歌山県上富田町岡の岡川町内会は加入世帯が8戸で、町内の全98町内会では2番目に少ない。過疎が進み、岡川地区では現在誰も住んでいない。8戸はいずれも岡の別地区で暮らすが、町内会を変えず、地区内にある岡川八幡神社の管理を続けている。23日には年に1度の祭りがあり、住民は準備にいそしんでいる。

 神社は、県道の岡小学校北交差点から、岡川の上流方面へ細い道を約4キロ進んだ場所にある。背後の森(約5090平方メートル)は、県の天然記念物に指定されている。南方熊楠は1916(大正5)年に「稀有(けう)の天然林である」と評している。
 主に神社を管理するのは8戸のうち4戸の住民。1年交代の当番は、自分のペースで掃除したり、迎春準備として大みそかに門松を置いたりする。
 4戸の中で最年長の山中昭一さん(88)によると、戦後の多い時には約20戸が暮らしていた。畑を耕したり、牛や鶏などを飼ったりして、自給自足のような形で暮らしていたという。「祭りの時は親戚らも集まって、にぎやかだった」と振り返る。
 23日の祭りは、町内会として唯一の行事になる。直前には神社までの道を清掃するのが恒例で、今年は12日に草を刈ったり、通行する上で危険な石を取り除いたりした。
 町内会長の坂本成司さん(66)は「人は少なくなっているが、地区で生まれ育ったことで、(神社を)大切にしないといけないという思いが自然に刷り込まれている」と話している。
 23日は午後3時ごろから神事。巫女(みこ)が祝詞を上げ、住民はサカキを奉納する。

関連記事

紀伊民報社

大江氏が初当選 4候補の激戦制す 

 任期満了に伴う和歌山県の白浜町長選は28日投開票され、無所属で新顔の元参院議員、大江康弘氏(70)が3714票を獲得し、現職の井澗誠氏(69)、新顔で元参院議員秘書の鈴木彬人氏(31)、新顔で...

赤い羽根募金ピンバッジ絵柄決定 初の一般公募 苫小牧

苫小牧市共同募金委員会(事務局・市社会福祉協議会)は、2024年度の赤い羽根共同募金ピンバッジのデザインを決めた。初の一般公募に寄せられた12点の中から、札幌市立大学デザイン学部の髙橋こはくさん(...

ハート形にサクラ満開 帯広市の剪定が予期せず演出

 帯広市西1南16の山口英昭さん(74)方近くの歩道の植え込みにある見頃を迎えたサクラが、東方向から眺めるとハート形に見え、通行者たちの目を楽しませている。  サクラは、山口さんの妻静江さん(...

荘内日報社

世界的指揮者に刺激受ける 鶴岡 合唱指導 中高生ら183人「とても貴重な体験」

 世界的な音楽家が合唱団を指導する「サテライトセミナーin鶴岡2024」が29日、荘銀タクト鶴岡で行われた。鶴岡市の中高生や一般合唱団のメンバー合わせて183人が参加。オーストリア合唱指揮者のエルヴィン・オ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク