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世界自然遺産登録30周年を記念 八峰町で環白神フォーラム

白神山地の世界自然遺産登録30周年を記念して「環白神フォーラム」を開催(八峰町文化交流センター・ファガスで)

 白神山地の世界自然遺産登録30周年を記念した「環白神フォーラム」が10日、八峰町文化交流センター・ファガスで開催された。環白神エコツーリズム推進協議会、環境省の主催。約150人が参加し、講演や同協議会構成自治体の首長らの報告などを通じて貴重な自然環境の価値を再認識するとともに、地域の文化や歴史を見詰め直し、利用促進による地域振興の在り方を考えた。

 講演で、著書に「白神学」がある東京都立大の山下祐介教授は「白神山地は自然遺産であるが故に、自然面だけに関心が払われてきた向きがある」と指摘し、文化や歴史にも着目すべきと強調。「豊かな文化、歴史が息づく地域であることに変わりない。文化、歴史を落ち着いて捉え直し、その継承と活用を考えていくことが求められる」と語った。また、環白神地域の今後の課題にガイドの育成や底上げを挙げ、「環白神地域ではガイドと一緒の観光が当たり前のものとして根付かせていくべき」と提言した。
 また、東京大先端科学技術研究センターの森章教授は「生態系の豊かさはただ種数が多ければ良いというのではない。人が関わることによって生まれる恵み、機能性がサービスとなる。サービスの豊かさを含めて地域の自然の価値を議論してもらいたい」と述べた。  フォーラムでは、首長らが自治体の資源や白神山地に関する取り組みなどを紹介。このうち、同協議会の会長を務める藤里町の佐々木町長は、岳岱自然観察教育林でブナの巨木「400年ブナ」が倒伏した後に新たなシンボルツリーが選定されたことや特産のワインなどを周知した。
 構成自治体が励むべき目標を示した共同宣言を行い、▽広域な白神エリアをつなぐサイクルツーリズム、ロングトレイルなど、それぞれのエコツアーと結び付く連携に取り組む▽訪れた人に地域を深く理解してもらえるよう地域の歴史や文化を取り入れたコンテンツを整備し、インタープリター育成など価値を高められる人材の育成につなげる──など五つの行動を盛り込んだ。
 この日は「新たな民間の環境貢献」をテーマにしたトークセッション、白神山地周辺を自転車で1周したYouTuber・愛あむさんの活動報告が行われたほか、八峰町の石川駒踊りの演舞もあり、白神山地の世界遺産登録30周年を祝福した。
 同協議会は、環白神地域の環境保全と適正利用に努めながら、エコツーリズムを通じて地域振興を図ろうと平成23年2月に設立。藤里町と八峰町、能代市、青森県の西目屋村、深浦町、鯵ケ沢町、弘前市で構成している。

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