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紀伊民報社

熊野地方で集めた81種類で「マンダラ」 土の色の多様性

展示している栗田宏一さんの作品と作者(和歌山県古座川町平井で)

 和歌山県古座川町平井の北海道大学和歌山研究林で3日、山梨県笛吹市の美術家、栗田宏一さんが制作した作品の公開が始まった。NPO和歌山芸術文化支援協会の事業によるもので、熊野地方の土を並べ多様性を表現している。公開は土日曜を除く12月14日まで。
 同協会の紀の国森づくり基金活用事業「森のちから」は、歴史と文化を育んできた熊野の豊かな森にアーティストを招き、現地制作によって森の魅力を発見し、地域住民との交流を通して発信する事業。2007年度から田辺市中辺路町や串本町、古座川町で開いている。今回は「森の時間(とき)」をテーマにした。
 栗田さんは1990年ごろから土の多様性に着目し、日本各地を訪れて土を採集している。これまでに「平成の合併」前にあった全国3233の全旧市町村で土を集めた。国内だけでなくフランスでも展覧会を開いたことがあるという。
 今回の作品「クマノマンダラ」は、田辺市から新宮市、北山村までの熊野地方で集めた81種類の土を使っている。灰色や赤褐色など色の違いだけでなく、ひび割れによる、「土の表情」の違いも見える。作品は自分自身の足元を見直す機会になり、何か見落としていたものが見つかるのではないか、というメッセージを込めているという。
 土は、田畑や山林で採集した約300種類から選んだ。ガラス製のシャーレに入れ、縦、横それぞれ9列ずつ並べている。空間そのものも作品の一部として捉えた「インスタレーション」という表現技法を用いている。
 栗田さんは「子どもの頃の好奇心を取り戻すのがアートの力。色や表情の違いだけでなく、会場の光によって見え方が変わってくる。作品から違いの面白さにときめきを感じてほしい」と呼びかけている。
 作品の公開時間は午前10時~午後3時。来場前に北大和歌山研究林(0735・77・0321)に連絡してほしいという。

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