昨年度、年３０日以上欠席した県内の不登校者数は、小学生９７３人（前年度比１６６人増）、中学生２０６０人（同２６４人増）で、どちらも県教育委員会の記録がある２００９年度以降で最多となった。文部科学省が行った全国調査における県の状況を、県教委が公表した。

　児童・生徒の問題行動、不登校等生徒指導上の諸問題の現状について調査。国公私立の小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校を対象とした。高校の不登校生徒数は３４５人（同３人減）だった。

　不登校の要因について県教委は、無気力や不安、生活リズムの乱れや非行を挙げている。小学生は親子の関わり方、中学生はいじめを除く友人関係をめぐる問題もあるとしている。

　暴力行為は小・中・高校を合わせて８２５件で、前年度より９０件増加し、過去最多となった。形態別でみると、生徒間暴力が５１９件で最も多く、次いで対教師暴力が１９５件、器物損壊が１００件となった。

　いじめの認知件数は小学校が２６７０件（同２７５件減）、中学校が１００８件（同７１件減）でいずれも前年度を下回った。一方、高校は前年度比１９件増の１６６件だった。心身に重大な被害が生じた疑いがある重大事態は８件増の１８件だった。