ビジネスジェット専用施設12月開業 富裕層らターゲットに 新千歳
北海道エアポート(千歳市、HAP)は、新千歳空港で新設工事を進めていたビジネスジェット専用施設を12月8日にオープンする。富裕層をはじめVIP対応を想定し、出入国手続き(CIQ)やラウンジスペースを完備。HAPは「国際的にビジネスジェットの移動重要が高まる中、受け入れ機能を強化し、旅行者の来道促進に寄与する」としている。

新設工事が進むビジネスジェット専用施設
専用施設は鉄筋コンクリート造り、一部鉄骨造りの平屋建て約550平方メートルで、国際線ターミナルビルの北側に新設。事業費は非公表。VIP向けに独自の動線を設けるため、保安検査場や税関、出入国管理、検疫所のCIQ施設を備えた。快適な時間を過ごせるラウンジスペースもあり、HAPは「お客さまを温かくお迎えできるよう、北海道の自然をコンセプトにした内観を考えている」と説明する。
運営はビジネスジェット運航を支援するユニバーサル・アビエーション(東京、以下UVA社)が担う。17日に米国ラスベガスで開かれたビジネスジェットイベントで、同施設の運営委託に関する基本合意書の調印式を行った。UVA社は国内5カ所を含む世界40カ国以上で、グランドハンドリング(地上支援業務)施設60カ所以上の運営実積があるといい、HAPを通して「品質、安全性、コンプライアンス、顧客満足度を常に重視し、施設を運営する」とコメントしている。
HAPによると、新千歳では新型コロナウイルス感染拡大前、プライベートジェットは年間約400便が発着。アジア圏の富裕層が多く利用し、特に冬の観光シーズンに集中していたが、CIQは一般客と同様にターミナルビルで行っていた。アフターコロナでインバウンド(訪日客)が回復基調にある中、HAPは「高付加価値な観光体験につながる玄関口としての施設」とアピールしている。
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