高校時代の思い出などを語り合う岡部さん（左）と新岡さん（能代市総合体育館で）

　能代市スポーツ少年団50周年記念トークショーは9日、能代市総合体育館で開かれ、能代工高バスケットボール部OBで俳優・モデルとして活躍する新岡潤さんと、秋田高バスケ部OBでお笑いトリオ「ハナコ」の岡部大さんが、能代での思い出などを語り合ったほか、スポ少団員と3人制バスケ「3X3」で交流した。
　トークショーには約350人が参加。岡部さんと新岡さんは2人が同い年であることや、バスケを始めたきっかけなどを紹介。岡部さんは3年生当時、同体育館で行われた県高校総体準決勝で能代工高と戦って敗れたとし、「150点取られた記憶がある。あまりに点差がついて、スタメン以外のメンバーが出てきた。ボコボコにされて体育館裏で泣いてました」と振り返り、新岡さんは「控えメンバーも活きが良かったんですよ。秋田わか杉国体の年で気合が入っていた」と述べた。
　マネジャーを務めた新岡さんについて、岡部さんは「マネジャーは本当にうまい人がなるのが能代工業の伝統だった。ほかの高校のスタメンよりもずっと上手だった」と語り、新岡さんは「自分はそんなでもなかった」と謙そんしつつ、「OBと街を背負っているという意識があり、失礼なことや能代の名前に傷が付くような行いはしてはならなかったと思っていたので、丁寧に真っすぐ取り組んでいた」と振り返った。
　また、アニメ映画「THE　FIRST　SLAM　DUNK」では新岡さんが音響監修・声優として参加。能代工高がモデルの強豪校・山王工業の応援のシーンについて、OBを集めてスタジオでペットボトルを使った応援を録音したことを紹介。「スラムダンクという素晴らしい映画に命を吹き込めるのがうれしかった」と笑顔を見せた。
　トークショーの後は岡部さんが能代ブルーインズ、渟南レジェンド、第五ドリームズのミニバスケ選手と一緒に3X3で交流。新岡さんも参戦し、にぎわいを見せていた。第五ドリームズの小林真綾さん（5年）は「岡部さんはパスの強さやスピードがあった。秋田出身のお笑い芸人と一緒に3X3ができて楽しかった」と話していた。