八重山上布展始まる 保存会作品、8年ぶり 8日まで、繊細な織60点並ぶ
来場者へ八重山上布の特徴や絣柄などについて解説する八重山上布保存会の新垣幸子代表(右)=6日午前、石垣市民会館展示ホール
沖縄県指定無形文化財「八重山上布」の技能保持者で構成される八重山上布保存会(新垣幸子代表・5人)の第4回作品展示会(主催・同会、石垣市教育委員会)が6日、石垣市民会館展示ホールで始まり、帯地や着尺、着物など会員それぞれが手掛けた繊細な織約60点が並んでいる。入場無料、8日まで。
展示会は八重山上布の織りや染めの技に触れ、文化財の普及啓発につなげようと開催されているもので、2015年以来8年ぶりとなる。今回は同会の新垣代表、中村澄子さん、平良蓉子さん、糸数江美子さん、松竹喜生子さんに加え、八重山上布伝承者養成事業(同会主催)を受講している松竹未来さん、崎原克友さん、中村雪江さんの作品も展示されている。
初日の同日は午前10時からオープニングセレモニーでテープカットが行われた後、新垣代表、平良さん、糸数さん、松竹さんがそれぞれ自身の作品を解説。来場者は「バンジョウ」や「トーニー」といった伝統的絣柄を生かした上布や花織をあしらった上布など織り手の感性あふれる作品に見入っていた。
新垣代表は「八重山上布は島の自然風土の中で織り上げている。島の植物から繊維をとって織ればこんなにすてきなものができることを地元の若い人たちにも感じてもらえたら」と期待した。
会場に訪れた女性(64)は「織る技術や染めのグラデーション、どれも素晴らしくて見入ってしまう。何十年もやっているプロでないとできない。感性の違いも表れていて驚かされる」と話した。
展示会は午前10時から午後5時まで。7日の午後2時からは会員による作品解説が行われる。
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