全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

北羽新報社

三種町の旧診療所を製造拠点に 秋田県立大生開発「こめらむね」

旧下岩川診療所を製造拠点に始動した「こめらむね製作委」の竹内さん(右)、萩原さん(左)と地元住民(中2人)

道の駅などで販売されている、こめらむね(こめらむね製作委提供)

 三種町産あきたこまちの米粉でラムネ菓子を作っている県立大の学生が今月、製造拠点を町内に構えた。3年度で閉所した下岩川診療所(同町下岩川字長面谷地)について、町と貸付契約を締結。これまではレンタルスペースで製造に当たっていたこともあり、試作などにも没頭できる拠点は念願だった。製造には地元住民も関わっており、「人が集う場所にもなれば」と期待を込める。

 米粉を使ったラムネ菓子「こめらむね」を作っているのは、県立大生物資源科学部の竹内大さん(3年)=大阪市出身=、谷口夏鈴さん(3年)=三重県四日市市出身=、萩原七佳さん(2年)=宇都宮市出身=の3人。「こめらむね製作委」として製造し、県内の道の駅や土産店などで販売している。
 これまでは潟上市や三種町の厨房(ちゅうぼう)設備がある施設を借りて製造していたが、レンタルスペースという性格上、借りられない日もあり、安定した生産体制の構築が課題だった。
 そうした中、県立大が下岩川地区で持続可能な農村地域の仕組みづくりに関する研究を進めていることも縁となって下岩川地区に着目。3年度で閉校した下岩川小校舎の利用も模索したが、旧下岩川診療所が規模的にも適切だとして、今月1日に町と普通財産貸付契約を結んだ。
 今月19日には県から食品衛生法に基づく営業許可証が交付され、下岩川地区で本格始動。旧下岩川診療所は木造平屋建て(延べ床面積66平方㍍)で、診察室と事務室を製造所、待合室を休憩所として活用している。
 学生たちは敬老会など地区の行事にも参加しており、萩原さんは「住民の方が飲み物を差し入れてくれるなど、私たちの活動に興味を持ってもらい、うれしい」と笑顔を見せる。
 製造には地元住民2人も携わっており、近藤きぬ子さん(70)は「若い人たちが下岩川地区に拠点を設けてくれることはありがたく、根付いてもらえるように今後も応援する」と話し、北林美枝子さん(74)は「地域力は高まっている」と実感を込める。
 こめらむねは今年8月から岩川水系米あきたこまちの米粉を使用しており、リンゴと秋田杉、イチゴの3味を展開。1セット2袋入りで税込み507円。
 製造に集中できる拠点を設け、竹内さんは「これからは時間を気にせずに試作品づくりなどに集中できる。今後も秋田のさまざまな味を引き出していきたい」と意気込む。また、町との貸付契約では菓子製造のほかに喫茶やイベントも目的としていることから、「人が集う場所になれば、私たちもうれしい」と構想を練っていく考えだ。

関連記事

Jファーム 直売所を再開 規格外のミニトマト格安販売 苫小牧

苫小牧市柏原で植物工場を操業するJファーム苫小牧(石島武社長)が今年、ミニトマトの直売をビニールハウス内の一角で行っている。昨年は会社の運営体制見直しに伴って直売所を全休したが、常連客らの強い要望...

宇部日報社

未入力

 爽やかな初夏の陽気に包まれた11日、宇部市内のトップを切って厚南中(藤本秀則校長)と桃山中(谷川正己校長)で運動会が行われた。厚南では、多くの保護者らの声援に応えるように、学年別のクラス対抗...

荘内日報社

高校生最先端の研究環境で挑戦 慶應先端研 最多33人助手・研究生受け入れ

 鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所(荒川和晴所長)の高校生「研究助手」「特別研究生」の任用式・入学式が10日、同市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで行われた。本年度は過去最多となる33人の庄内地...

芽室の「倉庫」バー再開 元地域おこし協力隊の芳野さんマスターに

 芽室町内の赤れんが倉庫を改装したバー「守破離」(町東2ノ1)が5月から通常営業を再開している。マスターを務める元地域おこし協力隊の芳野都馬さん(26)は「れんが造りの雰囲気がとても良いバー。バ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク