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故友永氏所蔵の作品寄託 田中一村記念美術館、秋に公開

寄託された一村作品の一部を紹介する宮崎緑館長(左)と上原直哉学芸専門員=3日、奄美市笠利町の田中一村記念美術館

 県奄美パークの田中一村記念美術館(鹿児島県奄美市笠利町、宮崎緑館長)で3日、新たに同館に寄託された日本画家・田中一村(1908~77年)の作品8点が報道関係者に公開された。1935年ごろから68年までに描かれたもので、一村の足跡や作風の変化を理解するのに貴重な作品。今年の「秋の常設展」で一般公開される。

 一村の支援者で長崎大学医学部の元教授、故友永得郎氏(1903~91年)が所蔵。今年6月に友永氏の家族から「奄美の人たちに作品を見てもらいたい」と寄託の提案があり、同館で収蔵・保管することになった。

 寄託されたのは27センチ×24センチの色紙7点と134・5センチ×33・0センチの掛け軸1点。すでに一村作品として広く知られているが、奄美で実物が公開されるのは初めてだという。

 作品は、一村が中国由来の南画から日本画へ転換を模索していた頃に制作した「毒だみの花」をはじめ、奄美移住後の「鬼ヘゴと谷渡り」、友永氏の妻の死を悼み顔を似せて描いたとされる「観世音菩薩」など。絵を包んで保護する「たとう紙」にはメモも残されており、端々から一村の視点や人柄もうかがうことができる。

 宮崎館長は「一村が新しい境地を開くきっかけになった、奄美移住のプロセスを研究する上で非常に位置付けの重要な作品」と期待。上原直哉学芸専門員は「奄美の自然を魅力的に描いた一村作品についてより深く知ってもらえれば。ぜひ地元の子どもたちにも見に来てほしい」と話した。

 秋の常設展は21日~12月19日。同館特別展示室で寄託作品8点を公開し、パネルで友永氏と一村の親交についても紹介する。通常料金で入場・観覧が可能。

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