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旧盆の風習「ブッタナ」受け継ぐ  奄美市笠利町の奥篤次さん

無縁仏などの霊に供え物をする旧盆の風習「ブッタナ」=28日、鹿児島県奄美市笠利町の奥篤次さん宅

 旧盆の入りに当たる28日、鹿児島県奄美市笠利町用安の奥篤次さん(75)は庭先に「ブッタナ(仏棚)」を作り、先祖と一緒に帰ってくるという霊たちをもてなした。近年はほとんど行われなくなった古い風習で、奥さんは「奄美のもてなしの心を表すよう。子や孫に受け継ぎたい」と話した。

 名瀬市誌や龍郷町誌によると、先祖が死後の世界で付き合いのある人や家族のいない霊を供養するため、かつては奄美大島各地で行われていた。「ムズダナ(水棚)」「ショーロダナ(精霊棚)」などと呼ぶ地域もある。

 奥さん宅では支柱の先に小さな小屋風の棚を設けて、盆の間は先祖たちと同じように線香を上げ、酒やミキ、小豆がゆ、煮物、餅や型菓子などを3食ごとに供える。庭先に設置するのは「遠慮して家の中に入らない霊のために」と伝え聞いており、祖父母の代から少なくとも100年以上欠かさず続けてきたという。

 今年も庭に立てたブッタナに手を合わせた奥さんは「昔は盆にはなくてはならないものだったが、この辺りではやっている家を見なくなった。島の心として守っていきたい」と語った。

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