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みんながサンゴ研究者! 喜界島サイエンスキャンプ 中高生が成果発表会

科学的な視点でサンゴの調査や実験をした結果を発表=15日、喜界町役場多目的ホール

 喜界島サンゴ礁科学研究所(渡邊剛理事長)が主催する「サンゴ礁サイエンスキャンプ2023」の成果発表会が15日、鹿児島県の喜界町役場多目的ホールであった。全国からキャンプに参加した中高生が、喜界島のサンゴの生育環境や、サンゴと地域文化との関わりなどについて発表し、町民ら約20人が耳を傾けた。

 サイエンスキャンプは、喜界島をフィールドに次世代のリーダーを育成するKIKAI Collegeのプログラム「サンゴ塾」の一環。今年は、対象年齢全員が参加できるジュニアコースに5人、高校生とサンゴ塾受講生のうち希望者が参加するアドバンスドコースに9人が参加した。

 アドバンスドコースでは、10日から15日までの6日間で、参加者それぞれが研究テーマで調査。「環境班」「文化班」「地質班」に分かれて、研究者や大学生らのアドバイスを受けながら、フィールドワークや実験を行い調査結果をまとめた。

 環境班の尾山心音さん(17)=神奈川県=は、波の速さがサンゴへ与える影響について、小野津地区の通称ハワイビーチと上嘉鉄の海の2カ所で調査。塩分濃度やサンゴの様子などを比較したほか、色をつけた海水で水流実験も行った。発表では「波が速いと、枝のあるサンゴは折れた枝で生存地域を広げることができる。養分や酸素がよく運ばれて循環しやすいのではないか」と分析した。

 文化班は「サンゴ礁と人との繋がりを探る」をテーマに、集落ごとのサンゴの石垣の違いを調査。小野津集落は高い石垣が多く、池治集落の石垣は低く薄いサンゴ礫(れき)が使われていることなど、集落の特徴などをまとめ、会場投票で優秀賞を獲得した。

 成果発表後のサイエンスキャンプ閉会式で受講生に修了証書を手渡した渡邊理事長は「子どもたちや研究者が喜界島に集まって、喜界島のエネルギーが外に伝わっていく流れができたら」と話した。

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