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切り花生産者ら悲鳴 盆前出荷かなわず 鹿児島県・沖永良部島

定期船の長期欠航で冷蔵庫に山積みになった出荷前の切り花=10日、鹿児島県・沖永良部島の沖永良部花き専門農協

 台風6号の影響による交通の乱れに伴い、花き産地として知られる鹿児島県沖永良部島では離島航路の欠航長期化で盆用の切り花出荷ができず、生産者をはじめ関係者が悲鳴を上げている。沖永良部花き専門農業協同組合の冷蔵庫にはスプレーギクを中心に出荷を待つ切り花が山積みになり、廃棄処分となった切り花もある。

 同農協によると、例年この時期は月遅れ盆前で、仏壇に供える切り花出荷のピーク。主力品のスプレーギクを中心に九州から東北まで全国各地の市場に出荷している。

 今年は台風6号の接近、迷走で、7月29日を最後に8月10日まで12日間、出荷がストップした。11日には入港する貨物船に積載できることになり、同日はスプレーギク、ソリダゴ計約35万本を出荷予定。各地の市場に届くのは早くて14日だという。

 10日、同農協は11日に出荷する切り花の準備作業に追われていた。作業をしていた泉義仁参事は「『秀品』から『優品』に規格を下げての出荷になる。もともとの優品は生産者が持ち帰り、廃棄している状況。出荷する切り花とは別に、冷蔵庫には約1250ケース分(約30万本)の切り花が出荷を待っている。生産者が順調に生産し、注文も来ているのに、その先の輸送ができない。花を持って来る生産者の顔を見るのもつらい」と話した。

 今回の事態を踏まえ、同農協では9日、県に対し、切り花が出荷できない状態が長期間続いた場合、「災害対応として自衛隊機を派遣してほしい」などとする要望書を提出した。

 同農協組合長でスプレーギク生産者の三島生康さん(64)は「こんなに長く定期船が欠航したのは初めて。これから出荷しても需要は少ない。一番の稼ぎ時に出荷ができないということ」と悔しさをにじませ、「生産者にとってこれは災害。自衛隊機の派遣で来島時は不足している食料を届け、帰りに切り花を載せることができるのではないか。可能になれば、離島のハンディが和らぐ」と訴えた。

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