大勢の会員の参加でにぎわった近畿八重山郷友会第63回総会＝25日、大東市民会館

　【大阪】近畿八重山郷友会（岡田紘二会長）の第63回定期総会と親睦会が25日、約200人近くの会員が参加し、大阪府大東市の大東市民会館で盛大に開かれた。

　第一部の総会は、会長あいさつで、岡田会長が「今年は各行事を開催していきたい。8月20日にはとうばらーま大会関西予選会を開催します」と述べ、協力と参加を呼びかけた。

　来賓祝辞で沖縄県大阪事務所主幹の新里雅恵さんは「県に勤めて30年になるが初めての県外勤務で大阪に来られて良かった。私の祖先も石垣島の大浜です」と話すと旧姓を問う声が飛びかった。

　大阪沖縄県人会連合会会計監査の宮城秀明氏の来賓祝辞のほか、京都沖縄県人会、奈良県人会、宮古郷友会など、県人会、各郷友会からの大勢の来賓の久しぶりの参加があり場を和ませていた。

　議案審議では、令和4年度の会務・活動、会計報告や来年度の予算や活動計画案が全会一致で承認された。

　第二部の親睦会は、内原美智子（白保）副会長による座開き「赤馬節」で開幕。平真会園生洋子さん、浦本信子さんの「繁盛節」、於茂登会木村ミチ子さんらの「安里屋ユンタ」、与那国会の和泉きぬ子、請蔵正昇さんらによる会場を巻き込んでの「与那国しょんかね」、「小浜節」等の演舞が次々に披露された。

　また、毎週土曜日にグラウンドゴルフをやっているおもと会の粟盛達之さんの三線による「ラッパ節」、粟盛須磨子さん、東栄子さんの演舞、東民雄相談役による「一人刀・長刀」が披露され、これまで郷友会の各行事に地謡として尽力してきた粟盛さんに郷友会から感謝状が贈呈された。 　多くの会員らによる演舞は大きな拍手につつまれ、会場は八重山一色に染まった。

弥勒節の曲にのり場内を回る岡田会長＝25日、大東市民会館

　石垣島より駆けつけた「唄も～れ」の島仲久さんの三線演奏などもあり、拍手喝采を浴びていた。

　今回は白保会の迎里徹さん、平真会の東大嶺高良さん、鳩間尚子さん、白浜の大城政和さんらの若手が地謡を務め、将来楽しみの総会となった。

　友人3人と参加した大浜出身の巻木千恵美さんは「初めての総会参加だが多くの郷土の先輩方にも会えて良かった」と話していた。

　最後は、八重山らしく、「六調節」、「ヤーラーヨ」と続き、「弥勒節」では、岡田会長が弥勒面をかぶり、会員と一緒に場内を一周して幕を閉じた。（大阪通信員）