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亡き夫思いヒマワリ畑再現へ 十勝とやま農場

 帯広市内の畑作農家「十勝とやま農場」(美栄町西6線128)は、2004年に亡くなった3代目の外山勝則さん(享年48)の追悼集第3版を電子書籍で発行したことを記念し、表紙を飾ったヒマワリ畑を再現する催しを6月4日を皮切りに開く。妻聖子さん(64)は「ここまで支えてもらった皆さんへの恩返しの気持ち。きれいな景色を楽しんでほしい」と話している。

亡夫の追悼集を手にする外山聖子さん。後方にはヒマワリ畑の予定地と「十勝観音」と名付けた日高山脈の稜線が望める

2.8ヘクタールに21万本 6月4日種まきイベント
 勝則さんは脳幹出血のため04年4月に急逝し、聖子さんは息子4人を育てながら農業経営を継ぐことに。「夫の存在を残したい」と追悼集「土に生まれ 土に生き 土に帰る」を翌年に自費出版した。勝則さんの歩みや思い出、家族や友人からのメッセージなどを盛り込み、表紙の写真は「夫が好きだった花なので、初めて緑肥として種をまいて育てた」(聖子さん)というヒマワリ畑だった。

 聖子さんはトラクターなど農業機械の操作方法を一から学び、農家を継続。当時高校生だった長男隆祥(たかよし)さん(37)が現在4代目となり、妻暁子さん(42)、聖子さんの3人が36ヘクタールで小麦やジャガイモなどを生産する。

 追悼集は数が少なくなっていたため15年に再版。民泊を営む同農場では、追悼集を読んだ宿泊者から反響があり、追記した第3版を4月に電子版で出版した。それに伴い、「約15年ぶりにヒマワリ畑を作りたい」と聖子さんが提案した。

 イベント「ひまわり畑から十勝観音を眺めよう」は第1弾として、6月4日午前10時半からヒマワリの種まきを行う。「十勝観音」は「畑から見える日高山脈の稜線(りょうせん)が、観音様があおむけになっているように見える」と聖子さんが名付けた。夏には2.8ヘクタールに21万本のヒマワリが咲く予定で「日高山脈をバックに美しい光景になるはず」と聖子さんは期待する。

 当日はトラクターで種をまく様子を見学後、一部を参加者がまく。参加無料。また、ペレットストーブの窯によるピザを500円で提供する。飲み物や長靴、軍手、汚れてもよい服装などは各自持参する。

 8月11~13日にはひまわりフェスタ(仮)として、農産物やピザを販売、サウナや撮影会などを楽しめるイベントを予定。詳細はフェイスブックのイベントページに掲載している。

 問い合わせは暁子さん(090・3458・5134)へ。

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