ぷらっとみなと市場新店続々 苫小牧 道内グルメが充実
苫小牧市港町の観光スポット「海の駅ぷらっとみなと市場」に新たな飲食店が相次いで開業した。同市場が出店者を公募し、スープカレー、イタリアン、ジンギスカン料理の3店が入居した。これまで海鮮が中心だった同市場に、異なるジャンルのお店が加わり、関係者も「観光客にアピールできる」と喜んでいる。
同市場の出店者はこれまで、関係者のつながりで決まるケースが多かったが、同市場を運営する商業協同組合苫小牧港市場が2022年度に新体制となり、地域の希望者に広く門戸を広げる方針に転換した。このほど3区画(1区画約30平方メートル)で出店者を募り、ジャンルの異なる3店が4月に出店した。
20年から市内糸井で営業していたスープカレー専門店「94Store」は、ランチの需要や人流の多さを考え、市中心部の市場内への移転を決めた。同店はカレーの具材やスープ、辛さを選ぶスタイルで、オーナーの小谷毅さん(36)は「自分に合う組み合わせが必ずある」とアピールする。店内は計16席、営業時間は午前8時~午後4時(ラストオーダー同3時)。
イタリア料理店「ケストラーナ」は、イタリアの港町の大衆食堂をイメージ。道産小麦を使ったパスタなど、手軽に本格イタリアンが楽しめ、総菜やデザートはテークアウトできる。オーナーの山上龍さん(46)は「市場の買い物ついでに寄って、1杯のコーヒーとデザートを楽しめる店にしたい」と意気込む。店内は計12席、営業時間は午前9時~午後4時(同3時30分)。
「ジンギスカンCLUB」は、道内各地の冷凍ジンギスカンを販売。厚真町出身のオーナー那須野恭佑さん(34)は「北海道と言えばジンギスカン。地元への恩返しでPRに貢献できれば」と話す。同町特産品の「あづま成吉思汗本舗ロースジンギスカン」(400グラム、1800円)などを置き、その場で焼いた「オリジナルジンギスカン」(800円)をテークアウトする。営業時間は午前9時~午後4時。
今回は応募が市内外から12件あった中、理事会では選択肢を増やす方針で、これまでにはなかったイタリアンなどを選んだという。同市場事務局の青谷尚人事務局長は「道内のおいしいものが一通りそろった。今後の観光客へのアピールに生かしていきたい」と話す。
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