間近で生の演奏を楽しんだ「０歳からのはじめてのオーケストラ」（能代市文化会館中ホールで）

　乳幼児や親子連れが気軽に音楽を楽しむコンサート「０歳からのはじめてのオーケストラ」は７日、能代市文化会館中ホールで開かれ、訪れた約１００人の親子連れが手拍子を打ったり、体を揺らしたり、和やかな雰囲気の中で音楽の魅力を味わった。
　市文化会館とコンサート事業を展開するアンフィニ（東京都）の共催。ＮＨＫの子ども番組などに出演し、全国でコンサートを行っているサロンオーケストラジャパンがクラシックなどの演奏を繰り広げた。
　コンサートは軽快なリズムが特徴の「雷鳴と稲妻」や、時計の音などを楽器で表現した「狂った時計」で会場を盛り上げた後、出演者が演奏している楽器を紹介。バイオリン、コントラバス、フルート、クラリネット、トロンボーン、ピアノの音を順番に出しながら説明し、子どもたちの関心を引いた。
　「ジ・エンターテイナー」の演奏中には来場者がステージに上がり、間近で楽器を見たり演奏を聴いたりしたほか、「美しく青きドナウ」では、ゆったりとした楽曲に合わせて子どもを抱っこしたり、立ち上がって体を揺らしながら曲を堪能。「ラデツキー行進曲」は、来場者が曲に合わせて手拍子の強弱を付けて演奏者との一体感を味わった。
　「天国と地獄」「ハンガリア舞曲」などアンコールを含めて全８曲の演奏が繰り広げられ、終演後には音の出るおもちゃで遊ぶコーナーが設けられたり、バイオリンや打楽器の演奏体験も行われ、親子で生の音楽を楽しんでいた。
　０歳から３歳までの子ども３人を連れて訪れた市内の女性（33）は「普段は子連れでコンサートに行くのは難しいが、きょうは子どもが声を出しても大丈夫で安心した。生演奏を間近で聴いたりバイオリンを体験したり、大人も子どもも楽しむことができて良かった」と話していた。