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22日から刀剣展 江戸期を中心に公開 仙台藩白老元陣屋資料館

白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館は22日、特別展として第11回刀剣展「札幌刀談義会員所蔵愛刀展」を開幕する。同会の会員が所蔵する特別貴重刀剣7点を含め計25点を展示し、日本独自の製法で生み出された刀の奥深さや美しさを伝える。5月7日まで。

展示を前に貴重な刀剣を手にする武永館長

 幕末の蝦夷地における北方警備の拠点・白老仙台藩陣屋の資料を紹介する同館は、2002年の「わが家わが町の名刀展」を皮切りに、日本刀をテーマにした特別展を随時開いている。

 今回は、江戸期を中心に安土桃山期から現代まで、各時代に製作された品々を公開する。いずれも日本古来の美術刀剣の価値を学び伝える「札幌刀談義」の会員の所蔵品。

 特別貴重刀剣には江戸期の刀工、固山宗次による「於東郡固山宗兵宗次作之」(70・61センチ)などがある。ほかに「厚真住正房作」の銘が入った63・64センチの刀があり、武永真館長は「1942年に定められた聖代刀匠位列の現代刀匠396人の中に名がなく詳細は不明だが、厚真町に住んでいた現代刀工の作と思われる」と語る。

 15日までに19点が館内に持ち込まれ、残りは開幕初日に関係者が持参して展示する。刀剣の研ぎ澄まされた美しさや魅惑的な輝きを楽しめる展覧会に、武永館長は「刀剣の故事来歴にも注目しながら、伝統美である日本刀の美しさに触れてほしい」と語る。

 初日は午前10時半から、元日本製鋼所室蘭製作所の瑞泉鍛刀所4代目当主の堀井胤匡(たねただ)さんや元文化庁刀剣登録審査員の鳥羽達一郎さんによる展示解説会を開く。瑞泉鍛刀所は、近代化で衰退した日本刀製作の技術を保存するために18(大正7)年に開設され、現在は5代目の胤成さんらが作刀技術の伝承に取り組んでいる。鳥羽さんは、道内の4人を含め全国に300人以上いる刀匠の作品を審査している。

 専門家が無料で刀剣の鑑定などに応じる日本刀よろず相談会(正午~午後1時)も、同日正午から開催する。日本刀は主に美術品として鑑賞の対象とされているが、所持するには登録証が必要で、登録済みの刀剣は道内に約3400点あるという。武永館長は「ご自宅に眠っている刀剣類をお持ちの方は、ぜひ相談会で鑑定を」と呼び掛けている。

 午前9時半~午後4時半。入館料は高校生以上300円、小中学生150円、白老町民は無料。問い合わせは同資料館 電話0144(85)2666。

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