4年ぶりのフル開催で県内外から約2万人が訪れた「トヨタ・ガズー・レーシングラリーチャレンジin八ケ岳茅野」。セレモニアルスタートでは来場者らが旗を振って出場車両を見送った
入門者向けのラリー競技会「トヨタ・ガズー・レーシングラリーチャレンジin八ケ岳茅野」は16日、長野県の茅野市内で4年ぶりに有観客で開催した。競技には地元の4チームを含む、全国の90チームが参戦。主会場の同市運動公園でさまざまな催しが行われ、関係者や来場者ら約2万人が地域に根差したクルマの祭典を楽しんだ。
トヨタ自動車が毎年、全国11カ所で開くラリー大会の第2戦で、八ケ岳茅野大会は市と茅野商工会議所、ちの観光まちづくり推進機構でつくる実行委員会主催。2020、21年はコロナ禍で中止し、22年は無観客で競技のみを実施した。
この日は、同公園野球場前でオープニングセレモニーを行って開幕。トヨタ自動車の佐藤恒治社長が「快晴の下でやっと本来の茅野のラリーを皆さんと楽しめる。茅野大会は他地域の先頭を行くようなラリーに育てていただいた」とあいさつした。
競技開始のセレモニアルスタートでは出場車両が1分おきに1台ずつ野球場前のゲートをくぐり、旗を振る関係者や来場者に見送られて発車した。同公園陸上競技場外周と蓼科の林道に設けられたスペシャルステージ(SS)の3コースを全速力のラリーカーが疾走。聖光寺など市内4カ所の「リエゾン応援スポット」からSS間を移動する出場者に声援が送られた。
運動公園内には車両展示や飲食物販などの各種ブースが設けられ、新企画の「GRヤリス」の乗車体験もあった。消防車や自衛隊の車両が並んだ「はたらくクルマ」コーナーで、はしご車に乗った茅野市在住の児童(8)は「高いところからいろいろな景色が見えて楽しかった」と笑顔だった。
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