中心街のシンボル、消える旧庁舎【宇部】
宇部市役所新庁舎2期棟の建設に向け、旧庁舎の解体工事が終盤を迎えている。3月末現在の進捗(しんちょく)率は65%で、本館西側や別館を残すのみとなっている。
旧庁舎は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造りで地上4階、地下1階の本館と、鉄筋コンクリート造り3階建ての別館で構成。1958年の使用開始後、半世紀以上にわたって市民サービスの拠点として親しまれてきた。
新庁舎1期棟は昨年5月に使用を開始。旧庁舎は2月から重機での解体工事を始めた。市の委託業者が時折大きな音を響かせながらコンクリートの壁を壊したり、がれきを粉砕したりしている。市によると、今年8月末には完了する予定。
旧庁舎跡地に建設する2期棟は、鉄骨造り3階建てで延べ床面積2872平方㍍。1階にはメインエントランスや市民活動支援スペース、防音機能を備えた多目的ルーム、2階には会議室や執務スペース、3階には市民も利用可能な食堂を設ける。総事業費は約22億4000万円で、9月ごろに着工予定。来年度の完成を目指している。
市は新庁舎の建て替えと中心市街地の整備を一体的に進めており、2期棟完成後は真締川公園のリニューアルにも着手する。
国道190号(常盤通り)を隔てて市役所の向かいに建つヒストリア宇部の河野哲男館長は連日、解体を目にしている。「新庁舎の建設をきっかけに、これまで以上に住民サービスの質が高まれば」と期待した。
関連記事
手作り防災マップ制作 白浜第一小五年生
和歌山県白浜町の白浜第一小学校5年生22人は、学校周辺や通学路を歩き、危険な箇所や安全な場所をまとめた防災デジタルマップを作った。 楽しみながら子どもの防災・防犯の安全意識向上につなげよう...
苫小牧総経高 生徒開発パンなど3品試食 商品化目指す
苫小牧総合経済高校流通経済科の3年生33人が開発を進める新商品12品のうち3品を、菓子・パン製造販売三星(苫小牧市糸井)が試作し11日、同校で試食会を開いた。生徒から改良点などの意見を聞き、11月...
被爆体験者鶴岡市・洋画家 三浦さん「こんなうれしいことない」 被団協 ノーベ..
ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、日本全国の被爆者でつくる「日本原水爆被害者団体協議会」(被団協、東京)の2024年ノーベル平和賞受賞を発表した。被爆者の証言を世界に訴え、核兵器のない世界の実現に...
1日署長にアルパカのソニア 園児らと詐欺被害防止など呼び掛け【宇部】
全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、宇部警察署(大浴信正署長)は12日、ときわ動物園(多々良成紀園長)で飼育するアルパカの雌ソニア(7歳)を一日署長に任命した。委嘱状交付式には近くの大...