荒滝の滝、舞い上がる冷気が幽玄さ醸し出す【宇部】
寒い冬にひときわ、寒々とした光景が広がる宇部市最北部の東吉部地区にある荒滝の滝。流れ落ちる水が黒い岩肌をたたき、白い水しぶきが幽玄の世界を演出している。
市内最高峰の荒滝山(標高459㍍)から染み出た山水が流れとなって麓に下る途中、段差のある場所で滝となっている。落差が約6㍍のこの滝は二段構えになっており、上側が雌滝、それより大きい下側の滝が雄滝と呼ばれ、親しまれている。
10年に1度という強烈な寒気に見舞われた先週、滝周辺にはいてつくような光景が広がった。その名残のつららや残雪が今も所々に残っている。
りんとした空気が辺りを包み込む。水ぬるむ季節の到来は当分、先のようだ。
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