ウニ、ホタテ漁 初水揚げ 羅臼、標津
初出荷されたエゾバフンウニ(12日午後1時15分ごろ、羅臼漁港)
浜値はふるわず 62隻で3.2㌧
【羅臼】前浜でのエゾバフンウニ漁が12日、今季の操業を開始し、62隻が約3・2㌧を初水揚げした。1㌔当たりの平均単価は650円(最高1550円)と前年同期より大幅に落ち込んだ。昨季は太平洋沿岸の赤潮の影響でウニの引き合いが多く、初日から高値(最高5692円)だった。羅臼漁協流通部によると、例年浜値は最低でも平均1000円台で、安値の理由は「輸入ウニが多く入ってきているため」(同部)としている。
10日が解禁だったが、しけなどのため2日遅れで出漁。冷え込みが緩んだこの日は午前7時半に漁が始まり、漁業者はコンブの茂る漁場で「箱めがね」を使い海中をのぞき、たもですくい上げ選別した。上限採取量(60㌔)に達した漁業者から順次帰港し、午後1時すぎには荷揚げされた殻付きのウニが市場に並んだ。同漁協うに漁業部会(70隻)の濱田久吉部会長(54)は「初日にしては実入りはまずまず。今後に期待したい」と話した。
羅臼昆布を餌に育つ羅臼産のウニは豊かな風味や濃厚な味わいが特徴。特に冬場は「寒ウニ」と呼ばれ人気が高い。折り詰めや塩水パックに加工したウニは14日に競りにかけられる。漁期は6月末まで。
船倉からトラックに荷揚げされるホタテ(12日午前10時55分ごろ、標津漁港)
漁港にぎわう 7隻で27.9㌧
【標津】標津漁協漁船漁業者部会(平井敏雄部会長)による今季のホタテ漁が12日に始まり、標津漁港は漁業者や買い受け人でにぎわった。解禁は10日だったが、しけのため2日遅れの出漁となった。
この日は、午前5時30分ごろから同部会所属の7隻が出漁し、同10時30分に初競りが行われた。水揚げ量は27・9㌧で、1㌔当たりの浜値は100円~150円だった。
同漁協の主力漁業の一角を担うホタテ漁は、資源管理が奏功し水揚げが安定しているが、昨年の漁獲は5243㌧(計画7790㌧)だった。今年の漁業計画は5840㌧。
同漁協では「昨年末の価格高騰のあおりをそのまま受けた。中国や韓国に活貝の輸出がなければこのあたりの単価になるだろう。これからの漁に期待したい」と話していた。
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