小学生らGペン手に真剣 能代市で「初級まんが教室」
釣りキチ三平の人気キャラ・三平やゆりっぺを描いた「初級まんが教室」
能代市二ツ井公民館の「冬の体験教室・初級まんが教室」は26日、同公民館で開かれた。漫画をテーマにした教室はこれが初めてで、参加した小学生たちは描く時の基本テクニックを教わり、読む面白さに加えて作画する楽しさも感じていた。
同教室は、同公民館が冬休み期間中に開催している恒例の講座。この日は、二ツ井小の児童7人が参加。横手市増田まんが美術館を運営する同市増田まんが美術財団の近野愛美さんと藤原果穂さんが「特別ワークショップ・ペン入れ体験」を指導した。ペン入れは、同美術館初代館長の矢口高雄さんの代表作「釣りキチ三平」の人気キャラの三平とゆりっぺのうちのどちらかを描く内容で、子どもたちは多くの漫画家が愛用するGペンを初めて手にして作画した。
あらかじめ大まかな下絵が描かれている漫画用原稿用紙に向かった子どもたちは、人物の形を作る「主線」は太くして、顔や髪、服のしわなどの線は細く強弱をつけて描くとメリハリが出ることなど、細かいテクニックを教えてもらいながら丁寧に線を描き、「細い線を入れるところが難しい」と話したり、プロのように原稿用紙を回転させたりしながら根気よくペンを走らせていた。
参加した安井千夏さん(1年)は「漫画が好き。特に好きなのはドラえもん」と話し、「(釣りキチ三平のキャラクターの)ゆりっぺを描くのは初めてだったけど楽しかった」と、指をインクで汚しながらも充実した表情を見せていた。
近野さんと藤原さんによると、釣りキチ三平のキャラクターは「麦わら帽子や手に持っているカゴなどを細かい線で表現していて、ちょっと難しい部分もあるが、人の動きなどを表現するのにいい素材」だという。「Gペンを使う機会はあまりないので、まずは慣れることが大事。子どもたちはちょっとコツをつかむと上手に描けるようになる」と話し、漫画を描く楽しさを伝えていた。
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