全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

地域資源生かし活性化 龍郷町のE‘more秋名 ディスカバー農山漁村の宝に選出

農水省と内閣官房による「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されたE‘more秋名の村上代表理事=23日、龍郷町幾里

 地域資源を生かして活性化に取り組む優良事例を選定する「ディスカバー農山漁村の宝」の第9回選定37地区がこのほど発表され、農水省と内閣官房の選定対象地区に、鹿児島県龍郷町の一般社団法人「E‘more(いもーれ)秋名」(村上裕希代表理事)が選出された。国による選定の対象となるのは奄美群島で初めて。また、農水省九州農政局が選定する3地区のうち1地区に、同町の株式会社「リーフエッヂ」(田中基次代表取締役)が選ばれた。

 ディスカバー農山漁村の宝は「自立した農林水産業」や「美しく活力ある農山漁村」を目指し、優良事例を全国に発信することで波及を図るのが目的。2014年に始まった。

 今回は全国から616件の応募があり、有識者懇談会を経て選定地区を決定。今月19日には政府主催の選定証授与式が首相官邸であり、E‘more秋名の村上代表理事も出席した。

 E‘more秋名は18年設立。少子高齢化が進む荒波地区で宿泊事業を通じた関係人口創出に取り組み、島の家庭料理を提供する「あらば食堂」の運営による文化継承にも貢献している。食堂利用者は年間5000人を超え、12人の雇用を生み出している。

 ディスカバー農山漁村の宝への選定について、村上代表理事は「島の暮らしを受け継ぐというこだわりを評価してもらえた。ありがたい」と語った。

「ディスカバー農山漁村の宝」の農水省九州農政局選定地区に選ばれたリーフエッヂの田中代表取締役=23日、龍郷町大勝(同社提供)

 リーフエッヂは16年設立。障がい者就労支援事業所「あまみん」を運営し、近隣農家の作業支援の対価として得た果物など、南西諸島の食材を使った自家製ジェラートを販売。農家の負担軽減や島々の食材PR、利用者の賃金向上など効果を上げている。

 農水省九州農政局による選定を受け、田中代表取締役は「農福連携を通じて、さらに新たな分野で事業を展開していきたい。利用者の就職先を増やすことが大切」と先を見据えた。

 23日、農水省と九州農政局の関係者6人が同局選定の表彰伝達も兼ねてリーフエッヂ、E‘more秋名が運営する施設を訪問、視察し激励した。26日には、両団体の各代表が龍郷町長を表敬し受賞を報告する。

関連記事

紀伊民報社

木のぬくもりと開放感 防災や交流の新拠点 田辺市の新庁舎

 和歌山県田辺市の新しい庁舎が完成し、26日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。大規模災害に備え、防災機能を強化。紀州材をふんだんに使い、木のぬくもりを感じさせる雰囲気となっている。5月7日から...

再整備で立ち入り制限 樽前山7合目駐車場と観光道線

樽前山(1041メートル)の登山道「東山コース」の再整備工事を控え、胆振総合振興局は26日、5月1日から同コースの工事区間に加え、苫小牧市の協力を得て7合目のヒュッテ駐車場と市道「樽前山観光道線」...

荘内日報社

鳥海ブルーライン開通

 鳥海山(標高2236メートル)の中腹を通り、遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(全長約35キロ)が26日、全線開通した。青空が広がる穏やかな天候の中、川崎、名古屋、富士山といっ...

GW陽気の幕開け おびひろ動物園夏季開園 親子連れ続々

 ゴールデンウイーク初日の27日、おびひろ動物園(稲葉利行園長)の夏季開園が始まった。この日の帯広市内は正午現在で25.9度の夏日を記録。快晴の下、帽子やサングラスを着用した多くの親子連れが桜...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク