ボクシング指導者・武元さんの功績たたえる 沖永良部島 ゆかりの3人が講演

出版された武元前川さんに関する書籍「遺されたもの」
鹿児島県知名町正名出身のボクシング指導者で、50歳で死去した故武元前川さんをしのぶ講演会(同集落主催)が13日、同集落生活館であった。集落住民約80人が参加。武元さんにゆかりのある菅村芳郎さん(63)、大坪繁さん(65)、種子島公彦さん(60)=いずれも和泊町=の3人を講師に、武元さんとの思い出や指導法、人柄をしのぶとともに、功績をたたえた。
講演会は武元さんに関する書籍「遺されたもの~南京都高校ボクシング部の物語~」(後藤創平著)の出版を機に、住民に改めて武元さんを知ってもらおうと企画した。
武元さんは沖永良部高校から日本大学へ進学。同大学を卒業後、南京都商業高等専修学校(後の南京都高校)に体育教諭として赴任し、元WBC世界バンタム級王者の山中慎介さん、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太さんなどを指導した。2010年死去。
武元さんの同級生で、高校、大学と一緒にボクシング部に所属した菅村さんは「彼は打たれても前に出て行くボクシングスタイル。パンチ力がすごかった」などと振り返った。
南京都高校ボクシング部初代監督で、監督を武元さんに引き継いだ大坪さんは「彼は人を育てるのに長けていた。スポーツで子どもたちに自信と勇気を与えた」などと語った。
種子島さんは現在、沖永良部高校ボクシング部を指導。同部の先輩となる武元さんについて「技術よりもメンタル面の指導がうまいと思った。(沖永良部高ボクシング部在籍時の監督だった)和泉哲人先生の教えを引き継いでいる」とし、「伝統ある沖高ボクシング部を絶やすことなく生徒を指導して、世界に羽ばたく選手が育ってくれれば」と話した。

武元さんとの思い出などを語った(左から)菅村さん、大坪さん、種子島さん=13日、鹿児島県知名町正名
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