温もりあふれる灯りの数々が来場者を楽しませた「のしろまち灯り」(能代市で)
第23回のしろまち灯(あか)りは3日夜、能代市の畠町通り周辺で開かれた。能代らしさや環境を意識した約1千個の灯りがつき、各個店や公共施設などで温もりと美しさを演出。生き物の影絵の灯りを探すウオークラリーや、温かい各種グルメの販売なども行われ、多くの来場者を楽しませた。
灯りは、秋田杉の間伐材を活用した定番「スギ灯り」、小割材を生かした「小割灯り」、移動用住居をイメージさせる「木都ティピー灯り」、過去の天空の不夜城で使われた和紙の「和紙灯り」など約10種類。計1千個の灯りが畠町大通りの各店舗や市中央公民館、能代図書館など約30カ所に配置された。
市民が制作に携わり、思いが込められた灯りは、午後5時に点灯。冬本番の寒さが増す街なかに、きれいな灯りが広がった。
雨が降ったり止んだりの天気となったものの、家族連れなどが足を運び、4カ所の拠点で配布された「つるし灯り」を持ちながら街を散策。各会場の灯りを穏やかな表情で見詰めたり、盛んに写真を撮ったりして楽しんだ。
昨年に続く「影絵ウオークラリー」は、生き物を題材にした「影絵灯り」を各店で探す内容で、子どもたちが「あった!」と笑顔を浮かべて挑戦。チラシに生き物の名前を書き込み、10カ所以上クリアした人には先着で菓子を贈った。
上町通りではピザやだまこ鍋、ガパオライス、ローストビーフ丼、コーヒー、クラフトビールなどを販売。手作り雑貨の販売やキャンドル作りのワークショップも用意され、来場者と出店者の笑顔が広がった。
今回は初めての試みとして「のしろいち」と同時開催したとあり、二つのイベントをはしごして楽しむ住民の姿も多かった。
まち灯りは、中心市街地のにぎわい創出につなげようと「木」と「環境」にこだわって平成19年から開催。以前は1、2月に市役所さくら庭周辺で開いたが、悪天候のリスクや密集を避けるとともにまち歩きを楽しんでもらうため、昨年度から時期をずらして会場を畠町通りとしている。主催は商店主や住民グループなどでつくる実行委員会(能登祐子実行委員長)。
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