全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

伝統芸能に理解深める 金久中で「能と狂言の教室」 生徒らが能、狂言を体験 金久中

能面を試着する生徒ら=25日、鹿児島県奄美市名瀬

 鹿児島県奄美市名瀬の金久中学校(窪田智司校長、生徒325人)で25日、「能と狂言の教室」があった。能楽師5人と狂言師2人が講師を務め、伝統的な演目の一部を実演。2年生105人が参加し、衣装の試着や所作などの体験を通して日本の伝統芸能に理解を深めた。

 文化庁が主催する「子どものための文化芸術鑑賞・体験再興事業」の一環。保護者や地域住民など約30人も来場した。この日は同校のほか、奄美市笠利町の笠利中でも同教室が開かれた。

 前半は能楽師らが能の演目「羽衣」「船弁慶」の一部を実演。鑑賞後は舞いや謡(うた)いの体験があり、生徒らは構えの姿勢やすり足、悲しみの表現のほか、「羽衣」の歌の一節を教わった。能面と装束の試着も行い、実際の着心地や演者の視界などを体感した。

 後半は狂言の声の出し方や柿を食べる演技を体験。盆栽を盗もうと知人宅に忍び込んだ男と家主のやりとりを面白おかしく演じる「盆山」も鑑賞した。男がさまざまな生き物の鳴きまねをする滑稽な展開に会場からは笑い声が上がった。

 能の装束を試着した生徒らは「昔に戻った感じがする。能は想像以上に迫力があった」「狂言はよく聞いたら意味が分かった。独特な擬音語が面白かった」と感想を話した。

 全国の小中学校などで能楽の普及に取り組む、NPO法人白翔會の理事長で能楽師の坂井音雅さん(48)は「能楽は人の心の豊かさを求める芸能。継承者として、できるだけ多くの人に伝えていければ」と語った。

関連記事

紀伊民報社

木のぬくもりと開放感 防災や交流の新拠点 田辺市の新庁舎

 和歌山県田辺市の新しい庁舎が完成し、26日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。大規模災害に備え、防災機能を強化。紀州材をふんだんに使い、木のぬくもりを感じさせる雰囲気となっている。5月7日から...

再整備で立ち入り制限 樽前山7合目駐車場と観光道線

樽前山(1041メートル)の登山道「東山コース」の再整備工事を控え、胆振総合振興局は26日、5月1日から同コースの工事区間に加え、苫小牧市の協力を得て7合目のヒュッテ駐車場と市道「樽前山観光道線」...

荘内日報社

鳥海ブルーライン開通

 鳥海山(標高2236メートル)の中腹を通り、遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(全長約35キロ)が26日、全線開通した。青空が広がる穏やかな天候の中、川崎、名古屋、富士山といっ...

GW陽気の幕開け おびひろ動物園夏季開園 親子連れ続々

 ゴールデンウイーク初日の27日、おびひろ動物園(稲葉利行園長)の夏季開園が始まった。この日の帯広市内は正午現在で25.9度の夏日を記録。快晴の下、帽子やサングラスを着用した多くの親子連れが桜...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク