スノーダンプ押しやすく タイヤ装着器具を開発 苫小牧の園田さん 意匠登録出願へ
苫小牧市矢代町の笠井板金工業を営む園田政廣さん(74)が、除雪用具のスノーダンプに車輪を装着する器具を開発した。2本のタイヤを取り付けることで、重たい雪を運ぶ作業が楽になるという。苫小牧発明研究会の会長も務める園田さんは「今年秋ごろまでに特許庁へ意匠登録を出願したい」と意気込んでいる。
スノーダンプは、大型の角型シャベルにパイプの持ち手が付いた形状で、そりのように雪を押して運ぶことができる。しかし、湿った重い雪だと運ぶのに苦労したり、シャベルの底が地面にこすれて穴が開いたりするという難点の解決策を思案。スノーダンプにタイヤを取り付けるというユニークな方法を思い付き、昨秋から試作を始めた。
開発した器具は「雪運搬具用車輪取付け具」と名付けた。幅50センチ、縦20センチの鋼製の枠組みに直径22センチのタイヤ2本を装着し、スノーダンプのシャベル後方に取り付けて使う。園田社長は「雪を運ぶ作業が楽になるし、除雪以外に荷車としても使える」と話す。
苫小牧発明研究会を率い、数々のアイデアを形にしてきた園田さんは、2000年に考案した雪止め兼用の屋根飾りが当時の科学技術庁から「創意工夫功労者表彰」を受けた。
発明品の模倣を防ぐために「意匠登録を目指したい」とし、申請に必要な書類の準備を進めている。出願後、登録に至るまでには、早くても1年ほどかかる見通しという。
関連記事
芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施
芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...
酒田港 基地港湾に指定
遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...
地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..
「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...
「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館
鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...