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祈りの舟走る 神事や御願ハーリー

中西合同が神事として実施した「御願ハーリー」。サバニを走らせ豊漁を祈願した=2日午前、石垣漁港

スネーを前に漁業者の無病息災や航海安全を祈願する東二組=2日午前、船着御嶽

 旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」の2日、郡内各地で海神祭が行われた。本バーリーを行う各組ハーリー委員会(東一、東二、中一、中二、西)は各地区でスネーを行い、航海安全と豊漁を祈願。晴天の下、ハーレーギンに身を包んだこぎ手たちがハーリー鐘に合わせ、勇壮にエーク(櫂)をさばいた。

 このうち東二組は午前6時ごろから天川御嶽、真泊御嶽、船着御嶽の3カ所を巡り神事を執り行った。その後、登野城漁港にサバニを下ろしてスネーを行い、海の恵みへの感謝と漁業者の無病息災、航海安全を願った。

 中一、中二、西組は早朝に冨崎観音堂への参拝を終え、午前8時から石垣漁港で3組そろってスネー。その後、3組のサバニを並べ、航海安全を祈願する「御願ハーリー」を縮小した形で実施した。

 通常の距離の半分となる1周400㍍のコースを3周、勝敗は争わない神事としての「御願ハーリー」となった。こぎ手たちは息を合わせ懸命にエークをさばき、サバニを走らせた。

 西組の一番エークを務めた平良亘さん(31)は「任されたからには負けたくないという思いでこいだ。一番エークは初めてだったので緊張もあったが、後ろのシンカたちが後押ししてくれた」と笑顔を見せた。

 沿道には各組の婦人会や関係者が駆け付け、パーランクーなどをたたいて応援。3年ぶりの光景を喜んだ。

 中一組ハーリー委員会の西里晃委員長(48)は「一昨年はスネー、昨年は祈願のみ。最近水難事故も多発しており、ことしこそは実施したいという声が多くあった」と話し、「本バーリーが3年連続で中止となったことは残念だが、こうした形でも無事に終えることができて良かった」と安堵の表情を見せた。

 来年に向け「コロナや軽石などさまざまな災害が収まることを願う。次は優勝旗を懸けた勝負ができたら」と語った。

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