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苫小牧に盆栽専門店開業 道内唯一のインストラクター安藤さん 

苫小牧市サンガーデンで植物管理責任者として長く勤めた安藤秀俊さん(71)=白老町在住=が今月、盆栽作りの技術指導や展示販売を行う専門店を市樽前で開業した。一般社団法人日本盆栽協会(東京)が認定する道内唯一の盆栽インストラクターでもあり、「魅力を広く伝えたい」と意気込んでいる。

苫小牧市樽前で盆栽専門店を開いた安藤さん

 「OWL 盆山(オール ぼんざん)」と名付けた店は、樽前小学校の近くで1日にオープンした。長年育ててきた1万鉢以上の盆栽や苗を並べ、安価で販売。育て方を指導する教室も開く。

 十勝管内芽室町で畑作を営む農家に生まれ、子どもの頃から木や花が好きだった。園芸の知識を深め、高校3年生の時、愛媛県で開かれた全国園芸大会に北海道代表として出場した。会場に向かう際、盆栽生産地として知られる香川県高松市鬼無町を汽車で通過。車窓から見えた盆栽に心が動かされたという。「風に押しつぶされながらも、どっしりと根を張り、生きている姿が格好いい」。自宅に戻った後も忘れられず、高校卒業後、鬼無町で4年間、盆栽作りの修行に励んだ。

 北海道に戻ってからは、札幌市や苫小牧市の造園会社などに勤務。2011年から市サンガーデンで植物の育成や管理に携わったほか、同施設による盆栽講習会の講師としても活躍した。同協会認定の盆栽インストラクターは全国で47人おり、道内では安藤さんのみ。豊富な知識と技術を生かし、市民に日本の伝統文化の奥深さを伝え続けた。

 昨年3月に市サンガーデンを退職。世界で「BONSAI(ぼんさい)」が共通語となり、今では国内よりも海外で人気が高まる盆栽の魅力を見直してほしいと、技術指導と販売の店の開設を計画し、実現させた。「(年齢的に)自分も、いつまでもできない。若い人たちに技を伝えていきたい」と熱い思いを語る。

 店では、オープン記念として15日まで20~50%引きで販売している。「今月中旬から下旬に満開になるツツジの盆栽もあり、きれいな花の様子を見に来てもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は午前9時から午後4時。定休は木、土曜日。

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