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船浦中炭焼き体験学習 泥だらけで窯修復

炭窯前で永田さんを囲む泥まみれの船中生たち=4月24日午後

 【西表】船浦中学校(宮城裕子校長)は4月24日、37年目となる伝統行事・炭焼き体験学習を行った。同校の特色である炭窯は古来の形が忠実に再現され、全国的に見ても珍しい。生徒たちは、西表島でかつて盛んだった炭焼きの歴史を通して、先人の生活状況や智恵を事前学習して臨んだ。

 この日は朝から琉球大学熱帯生物圏研究センターのほ場で、保護者や職員と共に炭材を集める「切り出し」を行った。大人たちがモクマオウをチェーンソーで倒し、生徒がノコギリで刻んだ。午後からは切った木材の「窯入れ」となった。

 10代の頃から西表の山林に入って炭焼きを行っていた永田欣也さんは、長年炭焼きアドバイザーとして指導に当たっているが、「今年は窯の修復」を課題として与え、炭窯周りの赤土を丹念に集めさせた。

 歓声を上げながら踏み慣らしてこねあがった泥団子が次々と窯の入り口に運ばれると、炭焼き学習のハイライト「泥打ち」。生徒たちは爽快な顔つきで、窯の入り口や外壁の修復箇所に向かって代わる代わる泥を投げつけた。窯の入り口が完全に閉じると、恒例の泥合戦開始。生徒も教師も泥を手に追いかけ、泥だらけになりながら無邪気な歓声を上げていた。

 3年生男子からは、「炭焼きは多くの工程があるので、コミュニケーションが不可欠」「将来自分が仕事をする上で、積極的につながろうとする力がついたと思う」と頼もしい感想が聞かれた。保護者の野田緑さんは、在学中に第1回目の炭焼きを体験しており、感慨深げだった。

 永田さんは「今年は木の太さがそろっているから、上質な炭が量産できそうだ。期待しながら焼成過程を見守る」と、炭焼きへの冷めやらぬ情熱を見せた。 (西部通信員)

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