「月山の魅力伝えていきたい」 ミチノクの薬草魔女プロジェクト
庄内在住の男女グループが月山に自生する野草を素材にした商品開発に取り組んでいる。先月に「ヨモギのお香」を発売。販売する前に県内外のモニター100人に意見を求めたところ「爽快な香りがいい」「癒やし効果がある」と好評を得た。フリーアナウンサーで代表を務める佐藤暁子さんは「モノを売るために立ち上げたグループではないが、これからも気心の知れた仲間たちといろんなアイデアを出しながら新しいライフスタイルを提案していきたい」と話している。
グループ名は「ミチノクの薬草魔女プロジェクト」。佐藤さんが「月山の野草や薬草をテーマに何か楽しいものを生み出そう」と仕事で知り合った仲間に声を掛け、鶴岡市や酒田市に住む15人が集まった。
手始めに「ハーブの女王」と呼ばれ、昔から民間療法に使われてきた「ヨモギ」に着目。香りに気持ちを落ち着かせる効果のあることから「お香」作りを目指すことにした。
月山1合目(鶴岡市羽黒町開拓)で豆を有機栽培していた休耕地を借り、昨年5月から7月にかけて自生したヨモギを摘み取った。水洗いした後、絞って天日干しに。うすでひいてパウダーに加工し、製造は香川県高松市の「株式会社一(いち)」に依頼した。商品名は、ヨモギの属名がギリシャ神話で月の女神の語源を持つことから「Artemis(アルテミス)Natural Ⅰnsence」と名付けた。
お香のほかにスギナやドクダミ、クワ、ササ、クズを入れた「満月の野草茶」(20グラム、税込み1430円)、タンポポの花を煮詰めて抽出したエキスとシロップを合わせて料理などに使う「タンポポシロップ」(税込み1980円)も作った。
代表の佐藤さんは「お香は就寝前にたいたり、贈答用として利用してもらえればうれしい。今後もグループのみんなと工夫しながら月山の魅力を伝えていきたい」と語る。

ヨモギを中心に仕上げた商品を持つ「ミチノクの野草魔女プロジェクト」のメンバー。左から諏訪部夕子さん、代表の佐藤さん、斎藤真紀子さん
「Artemis」は1箱に長さ約13センチのお香が30本入っている。1本の燃焼時間は約25分。価格は税込み2970円。購入はインターネットで。「ミチノクの薬草魔女プロジェクト」と検索するとつながる。プロジェクトでは、一緒にアイデアを出し合って活動する仲間も募集している。
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