カンムリワシを放鳥 交通事故に遭い保護 環境省石垣自然保護官事務所

治療を受けて元気を取り戻し、勢いよく飛び立つカンムリワシの幼鳥=10日午前、名蔵地区のほ場
名蔵地区にある宮良農園付近で事故に遭った後、カラスに襲われているところを保護されたカンムリワシの幼鳥が10日、同所付近の農耕地で自然に返された。右足には、白字で「5」が刻印された緑色の足環を装着している。環境省石垣自然保護官事務所の山本以智人上席自然保護官は「かつてないほど交通事故が多発している。12月から3月の間は特に事故が多い季節なので車を運転するときは注意してほしい」と呼び掛けた。
放鳥されたカンムリワシは昨年生まれの幼鳥で性別は不明。5日午後3時ごろ、名蔵の宮良農園付近の歩道上で、カラスに襲われているところを通行人が救護。交通事故に遭ったとみられ、口に出血があったものの骨折などは見られず、たまよせ動物病院で治療した。
石垣島では今年に入りカンムリワシの交通事故が相次いでおり、放鳥個体が保護された5日は、これ以外にも2羽が交通事故に遭い、死んでいる。
これまでに6羽が救護され、うち4羽が自然に帰ることなく死ぬなど過去最悪のペースを記録する事態を重く見た環境省は9日、沖縄県、石垣市とともに「カンムリワシ交通事故 非常事態宣言」を発出した。
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