
よく漬かったたくあん漬けを箱詰めする組合員
長野県諏訪市の豊田上野地区で生産され、信州の伝統野菜に認定されている「上野大根」のたくあん漬けが完成した。箱詰め作業を25日から、県道諏訪辰野線沿いの加工場で始めた。笠原正夫組合長(71)は「歯ごたえがよく、いつも通りの味に仕上がった。皆さんに喜んでもらえそう」と会心の笑みで語った。
上野大根は歯ごたえがあり、辛味がありながらほのかな甘みもあるのが特徴。たくあん漬けには毎年県内を中心に多くの注文が寄せられる。今季は約1万3000本を用意。昨年11月に漬け込み作業を行った。
組合員らは冷えたぬかの中に手を入れ、しっかりと漬かったたくわんを取り出した。ひび割れがや傷みがないか確認してビニール袋に詰め、余分なぬかをふき取ってから口を締めた。来月6日に注文を受けた人に販売するほか、同市豊田有賀の「ザゼンソウの里公園」で開かれるザゼンソウ祭りでも販売する。
同組合によると、上野大根は栽培する農家の減少が深刻化しており、現在は同上野地区の約10件のみが栽培している。笠原組合長は「諏訪の伝統野菜の味を守っていきたい」と話していた。
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