Wリーグのアランマーレ秋田が東京五輪代表を複数擁するトヨタと対戦（三種町琴丘総合体育館で）

　バスケットボール女子・Wリーグのアランマーレ秋田は25日、三種町琴丘総合体育館でトヨタ自動車アンテロープスと対戦した。今季から新規参入し開幕12連敗と苦しむ中、能代山本のファンらの応援を受け、今夏の東京五輪で銀メダルを獲得した女子日本代表の馬瓜らを擁する実力チームに挑んだが、68─96で完敗、13連敗となった。26日もトヨタと戦う。
　アランマーレは、今季から女子実業団のトップリーグ・Wリーグに参入。24日現在、開幕12連敗で13チーム中11位と苦戦が続いている。
　トヨタは昨季のリーグ覇者。今季は4位に位置し、東京五輪の5人制に選出された馬瓜エブリン、長岡萌映子、三好南穂の3選手、3人制で活躍した馬瓜の妹ステファニー、山本麻衣の2選手を擁する。
　今節は今年最後のホームゲーム。第1クオーター（Q）、アランマーレが嘉陽梨佳子、久岡真歩子の3連続得点で8─0と抜けたが、トヨタの馬瓜姉妹に攻められ、20─26と逆転を許した。第2Qは33─52と引き離された。後半に入っても苦戦し、68─96で敗れた。アランマーレは久岡が両チーム最多の26得点と気を吐いた。
　会場には県内各地から468人（主催者発表）が訪れ、マスクを着けて応援、好プレーに拍手を送った。東京五輪を戦った選手のプレーも間近で観戦し、興奮した様子の観衆の姿も見られた。
　試合後、アランマーレの久岡はファンに「最善を尽くそうと臨んだ。ディフェンスとリバウンドが課題だったので、改善してさらに熱いゲームをしたい」と誓った。
　試合に先立ち、ミニバス女子の琴丘─山本・八竜、高校女子の能代松陽─青森山田の前座試合を実施。熱戦に花を添えた。
　前座試合を戦った琴丘の児玉未維さん（5年）は「名前をアナウンスされたりしてテンションが上がった」と振り返り、試合を観戦して「みんなプレーが速くて格好良かった。アランマーレも応援できたし、好きな選手の（トヨタの）山本選手のプレーも見られて楽しかった」と笑顔で話した。
　26日も午後1時から同体育館でトヨタと対戦。中学女子の山本・八竜─五城目一・井川、高校女子の能代─八戸学院光星（青森）の前座試合が組まれている。