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シカ肉普及に支援を 「食文化を後世に」寄付募る 池田

 エゾシカ肉の加工販売を手掛ける「エゾの杜」(池田町大通4、三坂一茂社長)と、帯広市内の飲食店「コモドキッチン」がタッグを組み、インターネット上で寄付を募るクラウドファンディング(CF)を行っている。集まった支援金はシカ肉の加工や調理などに充てる。CF限定の新商品も開発し、シカ肉に対するイメージの向上やおいしさを広く発信し、消費拡大を促している。

支援者に贈る商品などを手にしてシカ肉の消費を促している(左から)三坂社長、竹内さん、勝目さん

 CFの発案者で両者の橋渡し役を担ったのが、エゾシカ肉の販売業務や広報活動などを手掛ける「SUB-ZERO HOKKAIDO(サブゼロ北海道)」の代表を務める竹内修作さん(31)。帯広市内のソーゴー印刷に勤務してマーケティングを担当していたが、家庭の事情で退職。5月から実家がある幕別の農場で働き始め、6月にサブゼロ北海道を開業した。

 農業を通じて次第に食への関心やこだわりを持つようになり、「十勝の埋もれた魅力を発信したい」と思案。

 その際、前職時代から付き合いのあった三坂社長(64)に、狩猟したエゾシカの多くが廃棄される実態やコロナ禍による外食需要の冷え込みで取引先が減っている現状を知り、その手助けとしてCFに目を向けた。

 また、ハンターが池田やその近郊で狩猟したエゾシカを調理し、そのおいしさを伝える上で欠かせない料理人の存在を知ってもらい、飲食店の応援にもつなげようと、コモドキッチンの副店長を務める勝目大一朗さん(37)に協力を要請。和食料理が得意な勝目さんの調理により、栄養豊富なしぐれ煮が完成した。

 CFサイト「Makuake」を活用し、支援者へのリターンとして、限定商品のしぐれ煮(100グラム4袋、寄付額5000円から)のほか、しぐれ煮とセットで1キロのロース肉ブロック(同9000円から)などを用意。10日時点で26人から計16万2000円が集まっている。

 三坂社長は「ジビエ料理の普及促進につながれば」、勝目さんは「十勝の食を広めるお手伝いに」とし、竹内さんは「今後も若い人向けに十勝の食文化を伝えていきたい」と見据える。

 CFの期間は来年1月30日まで。エゾの杜のフェイスブックなどからCFのページにアクセスできる。

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