鶴岡市で初の大型風力発電所「ＪＲＥ鶴岡八森山風力発電所」の竣工式が10日、同市三瀬の八森山レクリエーション広場で行われた。

風力発電機をバックに記念撮影する竣工式出席者

　同発電所は、再生エネルギー事業を展開する「ジャパン・リニューアブル・エナジー（ＪＲＥ）」と東北電力の「合同会社ＪＲＥ鶴岡八森山」が管理・運営する。三瀬地区から山五十川地区の尾根に建設された風力発電機（羽根を含めた高さ139メートル、風車直径108メートル）は出力3400キロワットの5基で年間計画発電量は約3690万キロワット時。一般家庭の消費電力に換算すると約8400世帯分（鶴岡市総世帯数の約17％）に相当する。試運転を経て先月12日に運転を開始。発電した電力はすべて東北電力ネットワークに売電する。

　竣工式にはＪＲＥや東北電力、三瀬・小堅・小波渡・山五十川の4地区の代表者、工事関係者ら合わせて約70人が出席。神事を行い、運転開始を祝った。

　ＪＲＥの竹内一弘社長は「温暖化の抑止は世界全体の課題。風力発電は山形県内で3カ所目となるが、今後も再生エネルギーの推進に向けて4カ所目、5カ所目と開発を目指したい」、東北電力発電・販売カンパニー再生可能エネルギー事業部の宮武康夫部長が「安全を最優先にＪＲＥさんと一緒になって末永く運転していきたい」とそれぞれあいさつした。

祭壇に玉串をささげるＪＲＥの竹内社長