航空機事故を想定した消防救難訓練 宇部

訓練で負傷者を搬送する参加者(山口宇部空港で)
航空機事故を想定した消防救難訓練が9日、山口宇部空港で開かれた。同空港消防救難隊(隊長・大谷拓之県同空港事務所長)の構成組織と警察、消防、山口大医学部付属病院など47機関約110人が万一に備え、迅速な救助手段と連携方法を再確認した。 乗員・乗客計155人が乗った飛行機が滑走路を逸脱して停止し、左エンジンから出火。10人が機内に取り残されたという想定で実施した。 事故の発生がアナウンスされると、同空港消防隊所属の化学消防車と給水車、通報を受けた宇部・山陽小野田消防局の緊急車両が消火に当たった。 負傷者の救出訓練では、事故機に見立てたバスからけが人を安全な場所に搬送し、治療の優先度を決める「トリアージ」を実施。けがの程度に合わせてタグを取り付け、滑走路付近に設けたテントに運び込んだ。その後、同病院災害派遣医療チーム(DMAT)が2次トリアージを行い、重傷者を救急搬送した。 訓練後、同消防局の石部隆消防長は「関係機関が連携した総合的な訓練だった。大規模災害時は情報が錯綜(さくそう)する恐れがあり、より緊密なつながりを持つ必要がある」と講評した。 大谷隊長は「それぞれの役割を再確認できた。常に航空機事故のリスクを抱えている空港は日頃の備えが大切。各機関の反省点も整理していきたい」と話した。 同空港では1966年の開港以来、重大な航空機事故は一度も起きていない。
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