現庁舎、51年の歴史に幕 関係者や住民ら別れ 石垣市役所
中山義隆市長によって降納される石垣市旗。15日朝には新しい市旗が新庁舎に掲揚される=12日夕、石垣市役所現庁舎
1970年に建設された石垣市役所現庁舎は12日の業務を持って閉庁、51年の歴史に幕を下ろした。同日夕、閉庁セレモニーが正面玄関前ピロティで行われ、市関係者や近隣住民らが市民サービスの拠点となった現庁舎に感謝、別れを告げた。
セレモニーは、いしがき少年少女合唱団とともに出席者全員で市歌を斉唱して開会。美崎町の埋め立て後に現庁舎が建設されてから今日までの歩みを映像で振り返った。新庁舎建設の進捗も映し出され、市の新たな歴史の幕開けを共有した。
近隣住民を代表して美崎町自治公民館の新賢次館長のあいさつを石垣敏彦副館長が代読。「私たちの生活圏に存在していた市役所が閉庁するのは寂しいが、同じ年月を共にできたことに感謝したい。跡地には大規模民間商業施設を建設する計画が進行しており、期待している」と述べた。
平良秀之議長は現庁舎が小さいころの遊び場だったと紹介、「これまで以上ににぎわう場所づくりに議会としても頑張りたい」と述べた。
中山義隆市長は現庁舎に向かって「51年間本当にありがとうございました。多くの市民を見守り、多くの職員を育てていただいた。現庁舎の心意気を紡いで石垣市の新たな発展のために職員一丸となって取り組む」と声を詰まらせながら頭を下げた。
請福酒造有限会社から「ふるまい酒」の提供もあった。
庁舎内では午後7時まで「市役所現庁舎51年ありがとう記念写真展」が行われ、市長席と議長席には撮影スポットが用意された。親子連れらが笑顔で記念写真に収まっていた。
やいま大通り会の大城文博会長は「周辺で商売する人たちも市役所とともに歩んできた。通り会もイベントでは市役所にお世話になった。ありがとうと言いたい」と感謝した。
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