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アートで白老の魅力発信 文化芸術プロジェクト開幕

白老町で15日、「白老文化芸術共創―ROOTS(ルーツ)&ARTS(アーツ)SHIRAOI」と銘打った文化芸術プロジェクトがスタートした。地元実行委員会などが主催し、アーティストが地域の自然や歴史、文化をモチーフに生み出した作品の展覧会、インターネットラジオ配信などを展開する。アートを通じ白老の魅力ある地域資源をアピールし、まちの活性化や観光振興を図る。

白老の森と川をイメージした磯崎道佳さんの造形作品

 主催者は白老文化観光推進実行委員会(会長・熊谷威二白老町商工会長)と文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会。日本の美や文化を世界に発信する「日本博」の一環で、作品展と音声コンテンツ配信(インターネットラジオ番組)のプログラムを用意した。

 作品展ではイラストレーターや彫刻家、詩人など道内外を活動拠点としたアーティスト6人が参加し、白老に根付く文化や人の営みをモチーフにした作品を6会場で披露する。後志管内ニセコ町の現代アート作家磯崎道佳さんは、大町商店街の貸事務所施設で「森の入口、森の出口、あるいはどちらでもない」と題した造形作品展を始めた。屋内に木の枝を張り巡らせ、白老の自然と人の関係性を表現した空間芸術で、15~17日と22~24日の日程を組んだ。

 北海道教育大学准教授の大西洋さん(イラストレーター)は、「炭素」をテーマに森の木々と人のつながりを表現した作品をブウベツの森キャンプ場で展示。相川みつぐさん(同)は、白老町史に残る「義経伝説」をテーマにしたテキスタイル(布地)作品を大町の旧創作一心で紹介している。吉田みなみさん(彫刻家)は「樽前のひと」と題した彫刻作品を旧社台小学校前庭に展示し、森迫暁夫さん(イラストレーター)は大町のカフェ結などでスケッチ作品を紹介。文月悠光さん(詩人)はしらおい創造空間「蔵」で、白老を代表する歌人満岡照子(1892~1966年)の短歌に触発されて制作した詩や映像を披露している。いずれの作品展の期間も11月7日までとした。

 音声コンテンツは白老発インターネットラジオ番組を配信するプログラム。町民がパーソナリティーとゲストで出演するミニ番組「レディオしらおい」とスペシャル版「ラジオウタリ」の2本立てで企画した。「ラジオウタリ」は、アイヌ民族のトンコリ奏者OKI(オキ)さんが司会進行役となり、今年度内に計3回の放送を予定。初回は11月12日、ラジオDJで音楽評論家のピーター・バラカンさんをゲストに招き、午後7時半からネットで生配信する。

 白老文化芸術共創の詳細はウェブサイト=https://www.shi-ra-oi.jp=か、駅北観光インフォメーションセンターなどで配布しているプログラムガイドで確認できる。

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