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世界遺産の島で海辺観察会 親子ら、生き物と自然の豊かさ体感 徳之島町金見

鈴木さん(右端)からイノーの生き物の説明を受ける参加者=9日、鹿児島県徳之島町金見

 鹿児島県徳之島町金見の海岸で9日、徳之島地区自然保護協議会主催の生物観察会「金見イノー水族館」があった。世界自然遺産登録に合わせたイベントで島内の子どもと保護者ら14人が参加。座学やイノー(サンゴ礁に囲まれた浅瀬、礁池)での生き物観察を通し、同島の海辺の生物多様性について学んだ。

 観察会の講師は、昨年度まで徳之島町の地域おこし協力隊を務めた鹿児島大学名誉教授の鈴木廣志さん(67)。座学で鈴木さんは「金見のイノーだけでも干潮で干上がる所もあれば海水の通り道もあるなど環境はさまざま。いろいろな生き物が自分に合った環境を選んですんでいることに注目してほしい」と助言した。

 観察会は潮の引く午前10時ごろスタート。参加者は環境の違いでエリア分けされた地図と、エリアごとに観察できる生き物が記載されたガイドブックを手に約2時間かけてイノーを散策。スポンジのような感触の海藻アオモグサや、うねうねと動く5本の触手が特徴のウデフリクモヒトデ、貝殻が魔よけとして使われるクモガイなどさまざまな生き物と出合った。

 母親や友達と参加した中学生は「自然遺産登録をきっかけにもっと徳之島のことを知りたいと思った」と参加の理由を述べ、「クロナマコとニセクロナマコは見た目は似ているけど砂をかぶっているのがクロナマコ。感触はニセクロナマコの方が柔らかかった」と声を弾ませた。

 観察会に協力した金見あまちゃんクラブの元田浩三代表(67)は「海が身近な徳之島の子どもでもどんな生き物がすんでいるかまで詳しく知る機会は少ない。足元にある自然の豊かさと大切さに関心を持ってほしい」と話した。

 散策を終えた参加者らは帰り道で海岸のごみ拾いも実施した。

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