おいしく育って 能代市渟南小児童がナシの袋掛け体験

ナシの袋掛け作業を体験する児童
能代市の食育・地産地消推進事業で、渟南小5年生50人が22日、同市出戸本町の果樹園でナシの袋掛け作業を体験した。秋においしいナシができるよう思いを込めながら、丁寧に袋を掛けた。
子どもたちが生産者と交流し、地元の農業や食への理解を深めることが目的。20代からナシを栽培し、今は同市内の1・8㌶で作付けしている山田佳正さん(70)の果樹園「山千代」で、毎年袋掛けと収穫作業を提供している。
袋掛けは病害虫被害や日焼けなどを防ぐための作業で、山田さんは「まだ実が小さいので難儀すると思うが、上手にやってください」とあいさつ。児童はナシを育てる喜びや苦労、同市のナシ栽培の始まり、出荷先などを質問し、山田さんは「おいしいと言ってくれる時が一番うれしい」、「能代のナシ栽培は明治時代からと聞いている」などと答えた。
山田さんの手本を見た後、児童が袋掛けに挑戦。「幸水」の木になっている小さな実を探し、自分の名前を書いた袋を丁寧に掛けた。収穫は9月下旬ごろで、自分が袋掛けしたナシを取る。
山須田徠斗君は「初めて袋掛けをしたけど、うまく掛けられたと思う。大きくておいしいナシに育ってほしい」と笑顔。山田さんは「子どもたちの体験を受け入れるのは楽しい。実がなるまで手を掛けなきゃいけないことを子どもたちに知ってもらいたい」と話していた。
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