厚真町を舞台に映画製作 12月の「ふるさと映画祭」で上映へ
厚真町の魅力を発信する映画「厚真物語」が、同町を舞台にして製作されている。札幌市と東京の企業が、地方創生を目的にオリジナルストーリーを作って手掛けており、12月に完成させ、同月東京で開催を予定する「ふるさと映画祭」で上映する。24日は町役場で撮影し、関係者が宮坂尚市朗町長を表敬訪問した。

厚真町住民課の窓口で行われた撮影=24日
企業は、地方創生の推進や地域の特産物のプロモーションブランディングを展開するふるさと物語(札幌)と、映像製作やイベント企画運営などを手掛けるモバコン(東京)。
両社は、撮影地で特産品や観光地を掘り起こし、映像で紹介しながら、オリジナルストーリーを進めていく「ふるさと映画」を全国で撮影している。自治体や生産者と連携してブランドを創出したり、動画配信や映画祭の開催などを通じてまちのPRや販売促進をしたりもしている。
映画は札幌市や恵庭市、紋別市などで製作した実績があり、厚真町については、大阪市の企業から町内事業者を案内され、関係者と協議して映画製作を決めたという。
「厚真物語」は、町出身で東京在住の姉妹が、父親の死をきっかけに厚真町に戻り、改めて地元を見詰め直す内容。出演はアイドルグループ「あまいものつめあわせ」のメンバーで、札幌市出身の高橋桃子さんと篠見星奈さんが務める。上映時間は50分。
撮影は東京で26日、町内では23~25日に牧場やJR浜厚真駅などで行った。24日は町総合ケアセンターゆくり内にある町住民課の窓口で、姉妹が死亡届を提出するシーンを撮影した。モバコン代表を務める大橋孝史監督(50)が2人に指示を出し、町職員が受け付け役として出演する場面を何度も撮った。
また、出演者やスタッフ計10人が町を表敬訪問し、宮坂町長にふるさと映画の概要を説明した。宮坂町長は「若い町民には東京に行きたいという人が多いが、ふるさとで自分の夢を追い掛けられることを知ってほしい」と期待を寄せた。
ふるさと物語の代表で映画のプロデューサーを務める宮成秀治さん(38)は「映画の配信も検討している。厚真町の魅力を伝えられる作品を作りたい」、大橋監督は「作品は夕日がポイントになる。地元の人も出演し、町全体を描きたい」と話した。
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