川湯温泉のＰＲに一役買っている非公式ＰＲキャラ「川湯ちゃん」

　ゆるキャラで川湯温泉をＲＲ―。新型コロナウイルスの感染拡大で客足が落ち込む中、川湯観光ホテル（中嶋康雄社長）は、川湯温泉にちなんだ非公式ＰＲキャラを情報発信に活用し、知名度アップに役立てている。

　町外の弟子屈ファンが考案したこのＰＲキャラは、実家の温泉旅館を手伝う高校生「川湯ちゃん」、摩周湖の中島に住む年齢不詳の「摩周湖さん」、川湯ちゃんの幼なじみ「弟子屈くん」の三つ。感染拡大で宿泊客が減少する中、キャラの活用でこれまでとは違う客層へのアピールを目指している。

　同ホテルは１年ほど前から、このＰＲキャラを使いインターネット交流サイトなどで川湯温泉をＰＲしてきた。月に１回程度、ホテルとして地域のさまざまな話題を提供する「川湯☆チャンネル」も発行し、ＰＲキャラの会話形式で地域のニュースを発信している。

　ホテル内に設置した写真撮影用の等身大パネルも好評で、キャラクターグッズを欲しがる宿泊客もいるという。同ホテルは「これまでの自然、温泉以外にも『キャラクター』という窓口ができ、幅広い客層にアプローチしている。今後もさまざまな場面で活用していきたい」と話している。